東京の街では、居眠りしている人をよく見かける。中国の昔ながらの路地でご老人がひなたぼっこしながらウトウトしているのとは違う、どちらかと言えば哀愁の漂う居眠りが多い。特によく見かけるのが、電車の中で首を上下させているサラリーマンたち。そして、外国人がその光景を見ると「ああ、日本人は疲れてるな」という印象を持つのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京の街では、居眠りしている人をよく見かける。中国の昔ながらの路地でご老人がひなたぼっこしながらウトウトしているのとは違う、どちらかと言えば哀愁の漂う居眠りが多い。特によく見かけるのが、電車の中で首を上下させているサラリーマンたち。そして、外国人がその光景を見ると「ああ、日本人は疲れてるな」という印象を持つのである。

 中国メディア・中華網は24日、日本の東京にはまるで「夥しい亡骸が荒野を埋め尽くす」が如く居眠りしている人が存在し、「この民族はあまりに疲れているのだ」と評した記事を掲載した。記事は、先日英国のカメラマンが東京の街頭で居眠りをする人達を撮影した写真作品を発表したことを紹介。このような作品が成り立つことについて、「これはジョークではない。まさに、ストレスが強すぎ、疲れすぎているということのみなのだ」と説明した。

 そして、「このクレイジーなまでに仕事をする国において、多くの人の生活が仕事であり、仕事が生活なのである」とし、さまざまな業界において職場が「ミンチマシーン」のようになっていると解説。過労によって精神失調となり自殺するケースも出ているほか、仕事のストレスによる暴飲暴食も、働く人の健康リスクを高めているとした。また、今年2月に全国労働組合総連合が発表した統計では、働く女性の4人に1人が流産を経験したとの結果が出たことを伝えている。

 記事は「どんなに給料や地位が高くなろうが、体を壊してしまえば全てがゼロになる」としたうえで、「隣国日本の状況を見て、某国の労働者は戒めとすべきだ。活動できる年代のうちに、健康な生活環境を自分でできる限り作ろうではないか」と締めくくった。

 高給ながらも多忙で高ストレスな仕事の生活がいいのか、薄給ながらも仕事や生活に時間的精神的余裕のある人生がいいのか。その判断は各個人によって異なるところではあるが、記事が指摘するように、体を壊してしまっては元も子もない。中国でも急速な経済発展や都市化に伴って、仕事やプライベートにおいてかつてないほどのストレスやプレッシャーを感じる人が増えているようである。中国が目指す「和諧社会」は、その意味を拡大すれば「仕事と人生の調和」もその範疇に含まれると解釈することができよう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)