ギニア戦で決勝点を放った南野。ここ一番での勝負強さを見せつけた。(C) Getty Images

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 たったひとりの海外組として、違いを見せつけた。
 
 5月25日に行なわれたトゥーロン国際第3戦のギニア戦。チームを勝利へと導いたのは南野拓実だった。
 
 40分ハーフの前半39分、鎌田大地のパスをペナルティエリア正面で受け、ワントラップから右足を振り抜く。
 
「シュートのイメージはありました」という言葉どおり、GKのポジションを見極めた力みのない一撃が、ゴールネットへ吸い込まれていく。1対1からリードを奪う背番号18の一発は、そのまま決勝ゴールとなったのだった。
 
 所属するザルツブルクでは、リーグ戦とカップ戦を制した。自身も「最低限のノルマ」とする2桁得点をマーク。達成感が忍び寄ってもおかしくないが、合流後初練習となった22日には強い意欲をのぞかせた。
 
「同じヨーロッパなのでコンディションは問題ないですし、僕のなかではトゥーロン国際が終わるまでシーズンは終わってない。気持ちはまったく切れていないです。チームとしても個人としても、五輪前の強豪相手と戦える最後の場所。ここでなにかを掴みたいし、得点やアシストでチームに貢献したい」
 
 1月のリオ五輪アジア最終予選では、深い失望を味わった。無得点に終わった。だが、3月のメキシコ戦、この日のギニア戦と、リオ五輪へ向けてきっちり結果を残している。
 
「タクミやユウヤ(久保)はアジア以外の外国人に慣れている」と手倉森誠監督が話すように、デュエルの強さも際立つ。「身体はあまり大きいほうじゃないし、当たり負けしないように」と、体重増でパワーアップを図ってきた効果が表われている。
 
「イングランド戦が次にある僕たちにとって、ギニアに勝っておくのは重要だった。ここまで連敗をしているなかで、絶対に今日こそは勝つという気持ちもあった。結果が出たのはひとまず良かったですけど、次の試合を大事したい」
 
 27日に対戦するイングランドは、日本が敗れたパラグアイとポルトガルを下している。グループ最強の相手に、日本は食い下がることができるのか。なにかを起こせるかどうかは、南野の出来次第である。