26日、中国の調査会社・易観智庫が最近発表した報告書によると、「二次元」のユーザーは、「90後」や「00後」を中心層とし、2016年には、「二次元」コンテンツのアクティブ消費者は8028万人規模に達するとみられている。

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2016年5月26日、交通違反をして警察に止められた若い男性が「銀河系の王室から来た」と主張する動画が最近中国のネット上で拡散し、「アニメか小説に洗脳されてしまっている」と話題になっている。アニメや漫画は現在、「二次元文化」というおしゃれな名前が付けられている。中国の調査会社・易観智庫が最近発表した報告書によると、「二次元」のユーザーは、「90後」(1990年代生まれ)や「00後」(2000年代生まれ)を中心層とし、2016年には「二次元」コンテンツのアクティブ消費者は8028万人規模に達するとみられている。揚子晩報が伝えた。

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三次元とは生活している現実の世界で、二次元はアニメの世界。今では、「二次元」は、アニメや漫画、ゲーム、小説、バーチャルアイドル、それらの関連商品など、幅広い分野を指す言葉となっている。これまでずっと、「二次元」は、一部の人に好まれる「サブカルチャー」と見られてきた。

「弾幕」、「入坑(ハマる)」、「脳洞(脳内補完)」、「前方高能(来るぞ来るぞ)」、「中二病」、「空耳」などの流行語は、「二次元」の世界から発生し、ネットユーザーの間でも広く使われるようになった。「二次元」は現在、一部の人に好まれる「サブカルチャー」から、主流文化へと浸透し、ひいては商業にまで広がっている。

易観智庫が最近発表した「2015-2016二次元産業特定項目研究報告書」によると、二次元のユーザーは、90後(1990年代生まれ)や00後(2000年代生まれ)が中心層。主に北京や上海、広州、深センなど、省都に多い。また、二次元ユーザーは、漫画や写真、人形、ゲーム、さらに声優やバーチャル歌姫などのコンサートなどの二次元コンテンツにお金をかけることを惜しまない。統計によると、二次元カルチャー分野に、二次元ユーザーは毎年平均1700元(約2万8300円)を費やす。

報告書によると中国二次元の中心層は現在、最も早く二次元に触れるようになった「80後」(1980年代生まれ)から、「90後」、「00後」へと移り変わっている。南京市の女子大生・袁さんは、自称「二次元マニア」。「この世界にハマったきっかけは、小学生の時に見た、『ポケモン』だった」という。そんな袁さんは取材に対して、「大学に入る時、迷いなく専攻学科として日本語を選んだ。今も、アニメと関係のある仕事を探している。アニメが好きだから」と語る。また、時々、アニメ展に行ったり、各種フィギュアなど二次元の関連商品を買ったりするといい、「有料か無料かにかかわりなく、好きなものは必ず見る。もし、ネット上で見るのが高いなら、しばらくしてからDVDを買う」と話した。

90後の黄さんは、「コスプレが大好き。恥ずかしさを振りはらわなければならないし、メイクや衣装選びをうまくして、ポーズの取り方も覚えなければならない」と話す。

今年10歳のある女の子もアニメファン。日本のアニメが大好きで、単行本を買うだけでなく、検索エンジン「百度」のコミュニケーションプラットフォームでファンと交流している。「私のお母さんもミュニケーションプラットフォームで、アイドルについてネットユーザーと交流している。『CP(カップル)』などの言葉も二人とも知っている」という。

最近、中国のネット上では、「車を没収するというなら、俺は地球を滅ぼす」と警察に真剣な目つきで話す若い男性が話題となっている。報道によると、今年4月27日、浙江省ナンバーの自家用車に乗った男が警察に止められ、「交通違反を27回していてまだ未処理」と指摘された。すると、この1996年生まれの男性は、「俺は銀河系の王室から来た。銀河系の3割は白で7割は黒。車を没収するなら、俺は怒る。車を没収するというなら、俺は地球を滅ぼす」と主張。あまりに滑稽なこのやり取りはネット上ですぐに大きな話題となった。

90後や00後が二次元ユーザーの中心層となっていることについて、南京暁然心理コンサルティングセンターのカウンセラー暁然さんは、「二次元の空間は、楽しみや満足感を得やすい。また、勉強の重圧にさらされている学生は、それを解消する方法も少なく、満足感や楽しみを得るのが難しい」と分析している。

子供が二次元文化に接触するのを心配する親がいることに関して暁然さんは、「親がこの世界を理解していないのが主な原因で、抑え切れないほどの懸念を示す人もいる」とし、「親は、子供が二次元が好きという表面上のことを見るのではなく、その具体的な理由を分析しなければならない。子供が二次元を楽しみ、ストレスを解消し、満足感を得られるのであれば、安心していい。そして、それを子供の正常な趣味と見なせばいい」とアドバイスしている。(提供/人民網日本語版・編集KN)