中国メディア・光明網は24日、かつて大学のルームメイトだった日本人が校長を務める日本の小学校を訪問したさい、この学校で行われていた「実践授業」に大きな驚きを感銘を覚えたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・光明網は24日、かつて大学のルームメイトだった日本人が校長を務める日本の小学校を訪問したさい、この学校で行われていた「実践授業」に大きな驚きを感銘を覚えたとする記事を掲載した。

 記事は、午前最後の授業中に熊本市にある小学校を訪れたところ、学校内の厨房で驚くべき光景を目撃したことを紹介。調理員ではなく児童が材料を洗い、切り、調理しており、それをわずか2人の大人が見守っているだけであったとした。そして「子どもたちの授業はどうしたのか」と質問すると、校長から「これが『実践授業』なのだ。日本では勉強よりも実践能力が重要視されるのだ」と説明され、「実践授業」の目的が技術の向上とともに、社会生活で必要となる協調性の育成にあると言われたことを伝えた。

 また、食事中にある児童が別の児童に対して「もっと食べるか」を進んで聞き、必要であれば自分のものを少し分け与えているのを目撃、話を聞くと「他の人の為というよりも、自分に食べきれないので、誰かにあげないともったいないと思った」との答えが返ってきたとも紹介。「まさかそんな深い考えがあったとは、本当に思いもよらなかった」とした。

 そして、食事が終わって自ら食器を運んだり、当番の児童が食器を洗ったりするのを見ながら、校長が「子どもは国の未来。スタートラインの時点で負けさせてはいけない。われわれは子どもたちに責任感と協力の精神を学んでもらうようにしなければならないのだ」と語ったことを紹介した。

 記事は、一連の光景や校長の話を見聞きしてさらに衝撃を覚えたこととして、児童たちが「楽しんでいる」点について言及。「中国の学校で同じことをさせたら、子どもも保護者もそれを『楽しみ』と認識するだろうか」と疑問を投げかけるとともに、「スタートライン上で負けさせるな、と叫んでいるものの、自分たちの子どもはすでに負けていると感じた。いや、負けているのは子どもではなく、われわれの愛や教育に対する理解や手法においてなのだ」として文章を結んでいる。

 「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」という山本五十六大将の言葉が人材育成の名言として広く知られているが、この小学校で行われている「実践授業」にもそのエッセンスが含まれていると言える。教科書を開いて行う勉強ももちろん大事だが、それを実践する場を作り、「させてみる」ことはさらに大切なのだ。そして、上手にできれば褒める、上手にできなくても最後までできれば褒める、最後までできなくてもその努力を褒める、とにかく頑張りを褒めることで子どもたちも成長していくのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)