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●地震保険のメリットって?
東日本大震災や熊本地方を震源とする大地震をきっかけに、防災意識が高まってきています。地震大国である日本では、いつ、どこで、どんな地震が起こるかわかりません。地震に備えられることの1つに、地震保険があります。その加入率は3割に満たないと言われていますが、相次ぐ地震の影響と将来起こり得る地震の危機感も相まって、近年改めて見直す人が増えてきています。この機会に、地震保険について今一度確認しておきましょう。

地震保険は、医療保険などの民間業者が販売する独自商品と商品の意味合いが異なります。地震等で被災した人の安定した生活を目的としており、民間保険会社が負う地震保険責任の一定額以上の巨額な地震損害を政府が再保険することにより成り立っているんです。

○地震保険に加入するメリットは?

地震保険の加入率は上昇傾向にあるとはいえ、まだ全体の3割程度。地震保険には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

地震保険では、地震・噴火のほか、これらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって、保険の対象である建物あるいは家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。建物の再建や修繕にかかる大きな負担を軽減できることは、地震保険の最大のメリットです。地震によって起こった火事の場合、火災保険では補償されないため地震による二次災害の備えとしても重要な役割を持っています。

●地震保険加入前に、知っておきたいことは?
○地震保険で注意しなければならないことは?

一方、デメリットには「必ず火災保険と一緒に申し込まなければいけない」「車や30万円を超える貴金属などは補償の対象外」「全額補償されるわけではないので地震保険だけで建物を再建することは難しい」「保険料値上げの可能性」等が考えられます。また、地震保険は地域によって保険金額が異なるため、保険料が高い地域の住民にとっては短所と言えるかもしれません。

地震保険の対象となるのは「建物」と「家財」の2種類。前述したとおり、地震保険は単独で申し込むことはできません。必ず火災保険とセットで申し込みますが、保険金額は火災保険の保険金額の30〜50%、建物が5,000万円、家財が1,000万円と上限が定められています。

つまり、建物に3,000万円の火災保険をかけている場合、地震保険の補償は最大で1,500万円になります。これは「全壊」認定だった場合で、「半壊」や「一部損」認定の場合は更に少なくなります。「いつ来るかわからない地震に高い保険料を払っても、地震保険の補償だけで建物を再建することは実質不可能」となると、地震保険にメリットを感じられない人もいるかもしれません。例えば、住宅ローンが残っている建物が損壊した場合、修繕費(あるいは新たな住宅費)に加え、住宅ローンはこれまで通り支払わなければいけません。

家計事情は人それぞれですが、万が一ときのリスクも視野に入れて、地震保険加入を改めて検討してみることは悪いことではありません。何かあったときに後悔しないよう、今一度身の回りの補償について確認してみてくださいね。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

(FPwoman)