24日、中国では毎日700人が交通事故によって死亡している。写真は同日、南京警察が行った交通安全の啓蒙イベント。

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2016年5月24日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国では毎日700人が交通事故によって死亡している。

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世界保健機関(WHO)の推計では、中国の交通事故死亡者は年間26万人にも上り、その6割が歩行者と自転車、オートバイの乗り手。とりわけ中国の都市部で宅配業者を中心に利用の多い電動自転車や電動スクーターなどの電動車両が、道路安全上の新たな問題をもたらしている。

中国では電動車両に登録制度がなく、管理が難しい状況にある。各地でその利用を規制する動きが出ており、広東省深セン市では電動車両の利用が禁止され、北京でも市内の主要道路での利用が禁止された。走行音をほぼ出さない電動車両は、深センでは「無音の殺人機械」とまで呼ばれている。

中国交通運輸部道路科学研究院の何勇(ハー・ヨン)副院長は、政府が電動車両を分類上どのように位置づけるかを検討中だと述べた。不用意な運転をする利用者をどう監督・管理するかを早急に取り決める必要があるとし、電動車両の使用を禁止するだけでは根本的な解決は望めないと指摘している。

WHO中国事務所の責任者も、中国における問題は電動車両そのものではなく、当局が電動車両に関する包括的な交通規則を制定していないことにあるとしている。(翻訳・編集/岡田)