事前合宿2日目も精力的にメニューをこなした長友。最終予選に向けて、「一人ひとりがオフ・ザ・ピッチまでもっとストイックになる必要がある」と説く。 (C)JFA

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 欧州組を対象とした日本代表の事前合宿2日目は、午後の部でもパス回しやボールコントロール、4対4のミニゲームなど、1時間半みっちり実施。5月23日に熊本でサッカー教室に参加してから合流した長友佑都も、「コンディションは良い」と話すとおり、軽快な動きでフルメニューをこなした。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の代表活動の間、選手たちと個人面談の時間を設けているという。データやVTRを駆使する指揮官らしく、「一人ひとりの課題を切り取った映像」(長友)が用意されているそうで、練習後に面談が予定されている長友は「怯えています」とおどけてみせた。
 
 昨年6月に現体制に初合流した際、フィジカルコンディションなど細かいデータに基づいてメニューを設定し、食事、ミーティング、一つひとつの行動、オフ・ザ・ピッチの細部までこだわるハリルホジッチ監督のきめ細やかさや厳しさに驚きを感じた。しかし、およそ1年が経過した今は、 “ハリル・スタンダード”にも順応し、指揮官との意思疎通にも手応えを感じている。
 
「細かい部分はまだまだ詰めて行かないといけないけど、戦術、監督の熱意、どんなふうに最終予選を戦っていきたいかは分かっています」
 
 6月3日、7日に行なわれるキリンカップを終えると、いよいよ9月からワールドカップ最終予選が幕を開ける。長友は「個人的な見解」と前置きしたうえで、オーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、タイと同居する戦いについて展望を語った。
 
「今回の最終予選は、間違いなく4年前のザックさん(アルベルト・ザッケローニ監督)の時よりも厳しいものになると思います。勝ち抜くためには、2次予選以上に気持ちの面でチームがひとつにならないといけないし、僕自身ももっと気合いを入れて臨まないといけない」
 
 では、チームのレベルアップのためには具体的になにが必要か。長友は「気合い」を「ピッチ内外でのストイックさ」に置き換えて今後のビジョンについて言葉を続ける。
 
「一人ひとりがもっと高い意識を持って、普段の練習からオフ・ザ・ピッチの部分まで、もっとストイックになること。それが日々のコンディションを作り、積み重ねとなって、最終予選の一試合一試合、言うなれば、最後の局面で動けるか動けないかにつながっていく。(ハリルホジッチ監督の下)今の進んでいる方向で間違っていないと思います」
 
 来たる時に向けてやるべきことをやるだけ――。川島永嗣が「ポジティブやなあ」と笑ったように、前を向いて突き進む長友は実に頼もしい。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)