25日、高齢化が急速に進む中国で、深刻な看護師不足が起きている。人口1000人当たりの確保数は2.36人と、日本の5分の1程度だ。資料写真。

写真拡大

2016年5月25日、高齢化が急速に進む中国で、深刻な看護師不足が起きている。人材確保を困難にしているのが給与の低さだ。

20日付の人民日報によると、13億人以上の人口を抱える中国の看護師の数は全人口の約0.1%。世界の多くの国では0.5%程度に達しており、ノルウェーは人口1000人当たり世界最多の17.27人を確保している。日本は11.49人、米国は9.8人だが、中国はわずか2.36人と看護師不足は数百万人もの規模に膨らんでいる。

看護師不足を「世界的な現象」と指摘した上で、「中国は欧米の先進国に比べて質・数ともに欠乏している」と説明するのは北京大学・看護学院の尚少梅院長だ。同院長によると、国内の地域差も大きく、2015年の統計で北京市の人口1000人当たりの看護師数は5.3人に上ったが、貴州省、雲南省などでは1.5人以下だった。

人材確保を困難にしているのが精神的、肉体的負担が大きい上、待遇が悪いという問題で、人手不足が状況をさらに悪化させるという事態を引き起こしている。今年4月には江蘇省の病院で給与2000元(約3万4000円)を不満とする看護師40人余りが集団で退職届を提出する騒ぎが発生した。尚院長は患者が支払う看護費がコストを大幅に下回っている点を問題として挙げ、これが看護師の待遇改善に影響を及ぼしているとの考えを示した。(翻訳・編集/Yamaguchi)