Hyperloop、ポッド構成素材に『ヴィブラニウム』採用。キャプテン・アメリカの盾と同名のカーボン複合素材

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このあいだ屋外での試験走行を実施したHyperloop Oneとは別のHyperloop開発企業 Hyperloop Transportation Technologies(HTT)が、人を運ぶ車両(Pod)の外装に「ヴィブラニウム」なる素材を使用しています。オーストリアで開催のPioneers Festivalで公表しました。

ヴィブラニウムといえばアメコミヒーロー、キャプテン・アメリカが持つ盾の素材と同じ名前、映画『アイアンマン』シリーズでもヴィブラニウムという名前が使われていたのを思い出す人もいるかもしれません。HTTが言うところのヴィブラニウムを開発したのはスロバキアの素材メーカーc2i。もちろんヒーローたちが纏う新元素だったりワカンダ国でとれる希少な金属とは別物で、Hyperloopのポッド内外装に用いるために製造したカーボンコンポジット素材のことを指し、よって正式(?)には「Vibranium[TM]」と表記します。とはいっても「スチール鋼の10倍の強度でアルミニウムの1/5の重さ」聞けば、たしかにヴィブラニウムとよく似た特徴だと思うかもしれません。

HTT版Hyperloopでは、ポッドの内外に多数のセンサーを搭載し、中央管制にリアルタイムで運行データを送る計画です。もし、高速移動中に何らかの破損や接触など異状を感知した場合はただちに運行を停止し、軌道から取り除かなければなりません。ヴィブラニウムは、事故の際車両内部と外装の両方から乗客を守ることになるはずです。 

なお、スロバキアといえば、HTTは3月にスロバキア政府と合意書を交わしており、首都ブラチスラヴァからオーストリア・ウィーンやハンガリー・ブダペストの間をHyperloopで結ぶとしていました。c2iとの協力もスロバキアの国を挙げての後押しによるもの言って良さそうです。

時速1200kmというとてつもないスピードを実現するためには安全対策も重要です、そこに使われるのがヴィブラニウムと聞けば、米国人なら微妙に安心度も高まるかもしれません。

現在、米国ではHTTとHyperloop Oneが開発を競っているほか、SpaceX も学生参加のコンペ方式でHyperloop実現に向けた研究開発をしています。

蛇足ですが、映画『アヴェンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』ではウルトロンがヴィブラニウムで強化される場面がありました。ただ、マーベルの原作ではウルトロンのボディはX-MENウルヴァリンの爪などとおなじアダマンチウムという設定。どうやらスタジオ間の事情があったため、映画でのウルトロンは本来のアダマンチウムを入手できなかったようです。