「〜全英への道〜ミズノオープン」が直前に迫った(5月26日開幕)。昨年はベテランの手嶋多一が3日目にチャージをかけ、そのまま逃げきってホストプロとしての優勝。セントアンドリュース行きの切符を手にした。ディフェンディングチャンピオンとして手嶋は今、何を思うのか。そして、初の聖地をどう感じたのか。


――まずは昨年の大会を振り返っていただけますか。3日目に6アンダーの66をマークし、首位タイに浮上したのが大きかったと思いますが。

手嶋 それよりも2日目で「いけるかな?」と思いましたね。初日も3アンダーの15位タイと悪くはなかったのですが、2日目で3アンダーの7位タイに浮上。その流れが3日目のチャージにつながったと思います。

――ホストプロとしての面目も保った格好ですが、4日間を通じて好調を持続した原動力は何だったのですか。

手嶋 この大会を前にして調子が上がってきたこともあったし、2日目を終えて「なかなかないチャンス」だと気合いがさらに入ったのも事実。それ以上に、全英オープンに出場したいというのがモチベーションになっていました。ゴルファーなら誰もがあこがれる「聖地」セントアンドリュース オールドコースでの戦いですからね。そのため、最初は優勝が目標というより、出場権を得られる4位以内が目標だったんです。それが3日目に追いついて、最終日もまとめて優勝。ホストプロとしても優勝できて、最高の気分でしたね。ミズノの社長にも喜んでいただけたので。

――是が非でも出場したかったセントアンドリュースでの戦いですが、結果は通算5オーバー(初日が4オーバーの76、2日目が1オーバーの73)でした。

手嶋 初日が残念でした。最終組で寒くて暗くかったし……。17番でトリプルボギーを打ったのが、今でも心残りです。出られるだけでもありがたいのかもしれないけれど、出るからには4日間やりたかった。でも、現実はそんなに甘くなかったですね。

――全英オープンを戦ううえでのポイントは何だったのでしょうか。

手嶋 やはり、あの特有の風を経験していないと難しいと思います。あとはグリーンの硬さですね。手前から転がし上げるようなショットが要求されるし、日本のようにきれいに転がらない。ショートパットがはねる感じなんですよ。ワングリップでも難しい。風にも負けない打ち方が必要になってくる。

――では、日本人選手が全英オープンで勝つためには。
手嶋 まず、日本でやっているだけでは難しいかもしれません。ヨーロッパでなくてもいい。アメリカだっていろいろな芝があるわけで、そこでプレーをしていれば対応能力が身につく。松山英樹選手を見ていればわかるじゃないですか。メジャーで活躍しているわけだから、経験を積んでいけば日本人選手にも十分にチャンスはありますよ。

――今年はロイヤルトゥルーンでの戦いになります。「連覇は難しい」とミズノの社長に話したようですが(笑)。

手嶋 年齢的にも難しいでしょう(笑)。ただ、2012年(5位タイ)、2013年(19位タイ)、2014年(9位タイ)、そして昨年は優勝と、ここ数年はまずまずの成績を残してきたんですよ。ホストプロのプレッシャーだったからなのかな? 昔はミズノオープンを少し苦手にしていたんだけど、今は結構好きです(笑)。どういう結果になるにせよ全力を尽くして、もし全英オープンに出場できたら昨年の経験を生かしたいですね。
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