製造大国から製造強国への発展を目指している中国。中国製品が世界中にあふれているなかで、今後の目標は中国製品が世界で愛されるようになることだという。中国メディアの中国江西網はこのほど、「中国製品を世界に愛させる」と題して、中国が製造強国となるために何が必要なのか分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 製造大国から製造強国への発展を目指している中国。中国製品が世界中にあふれているなかで、今後の目標は中国製品が世界で愛されるようになることだという。中国メディアの中国江西網はこのほど、「中国製品を世界に愛させる」と題して、中国が製造強国となるために何が必要なのか分析する記事を掲載した。

 記事は、中国企業や製品はすでに世界に浸透していると紹介。日用品や衣類など生活用品のみならず、シベリアや南米では中国の通信機器メーカー華為技術(ファーウェイ)の通信設備がみられ、チリの落盤事故や福島の原発事故では、三一重工のクレーン車と大型ポンプ車が活躍するなど、「大きなものから小さなものまで中国製は世界を駆け巡っている」と指摘した。

 確かに、製品生産量で中国が世界一であることは間違いない。しかし、記事によれば「製造大国から製造強国」となり、世界に愛されるまでには時間がかかるという。実際、生産量とは裏腹に2014年のフォーチュン・グローバル500にランク入りした中国製造企業はわずか56社だった。

 では、中国が本当に世界に愛されるためには何が必要なのだろうか。記事はまず、「匠の精神」が必要だと主張。今必要なのは、製品と技術を極限まで追求した古代中国のような匠の精神で、功利を焦るべきではなく、製造業でも「プロ意識」を持つことが大切だと論じた。

 さらに進取の気質を促す「イノベーションの精神」も重要だと主張。中国はこれまで模倣を得意としてきたが、科学技術が日進月歩の進歩を続けている今の時代に「イノベーションがなければ振り落とされて」しまい、イノベーションにはオリジナルの基幹技術が不可欠だと警告した。

 今は、中国が製造大国から製造強国に変わるかどうかの分かれ道に来ていると言えそうだ。星の数ほどある中国企業も、今後数年が正念場になるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)