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 「もしもイギリスで内戦が起きたら」というifの世界を描き、人々に衝撃を与えた動画。その続編が公開されました。重く、苦しい内容です。それでも、私たちは直視しなければなりません。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

●キャンペーン概要

 時期:2016年
 国名:UK
 企業/ブランド:Save the Children UK
 業種:慈善団体

■作り話ではない、他人事ではない

 およそ2年前、世界的な子ども支援団体「Save the Children」が、シリアでの内戦の惨劇を伝えるショートフィルム『Most Shocking Second a Day Video』を公開し、大きな注目を集めました。

 

 この映像は『シリアで起きていることが、もしイギリスで起こったら?』という仮定のもと、ひとりの女の子にスポットを当てたもの。平和だった彼女の日常生活が戦争によって変化していく様子を描いており、これまでに5,300万回以上も再生されています。

 そして今年、その続編となる作品としてリリースされました。

 前作では、ロンドンで暮らしていた主人公のLilyが、内戦が勃発したことにより、家を破壊され、父親とはぐれ、そして最後は母親とふたりで難民キャンプにたどり着くところまでが描かれていました。

 今回は、一向に終わらない内戦状態のロンドンから少しでも安全な場所へ逃れようと、Lilyと母親はやむなく祖国を捨て、出国を試みる場面から始まります。

 何度も危険な目に遭いながら、必死で港を目指すふたり。ここからボートに乗って海を渡ろうというのです。

 

 しかし密航を斡旋する業者からは到底支払えない金額を提示され、仕方なく母親はLilyだけを船に乗せることにしました。不安と恐怖で顔を強張らせながら、他の大勢の避難民に交じって小さなゴムボートに乗り込むLily。

 ところが沖に出た船は、天候の悪化により転覆してしまったのです。

 

 奇跡的に海岸に打ち上げられ、一命をとりとめたLilyは、この事故により両親を失った小さな男の子と共に国境を目指します。

 しかし二人を待っていたのは、越境防止の有刺鉄線と、難民の受け入れに反対する人々からの心無い言葉。

 それでも支援団体の助けを借りて、なんとか入国を果たしたLily。独りぼっちになった彼女は、孤独と絶望の中11歳の誕生日を迎えたのでした。

 このストーリーは、Save the Childrenがヨーロッパや中東で救助した子供たちの体験談に基づいて作られたもの。映像の中にあった、密航するボートが転覆するという痛ましい事故は、実際に幾度も起こっており、その度に幼い命が犠牲になっているのです。

 例え無事生き延びたとしても、子供たちの心の傷は深く、また誘拐、暴力、性的虐待などの脅威に怯えながら暮らさなければなりません。このような状態から一刻も早く彼らを救い出し、そして安全な生活と教育の機会を提供するため、Save the Childrenでは寄付を呼び掛けています。

●動画はこちら

 

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 記事転載元:AdGang

山田 健介(株式会社PR TIMES)[著]