欧州組が一足先に始動…連日の2部練に長友「みんなおびえている」

写真拡大

 キリン杯に向けた日本代表の欧州組による事前合宿が24日、千葉県内でスタートした。国内組を含めた全メンバーでの合宿は30日に愛知県内で始まるが、すでにシーズンを終えた欧州組だけで一足先に始動した。

 リハビリ組を除くと、合宿初日のトレーニングにはDF長友佑都(インテル)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、GK川島永嗣(ダンディー・U)、DF酒井宏樹(ハノーファー)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、MF清武弘嗣(ハノーファー)の6人が参加。今後も順次、選手が合流し、29日まで連日、2部練習で調整する。

 トレーニングでは選手がハートレイトモニター(心拍計)を付け、現在のコンディションを確認したうえで個別に負荷を調整。6月3日のキリン杯準決勝・ブルガリア戦(豊田ス)に向けて追い込んでいく。

 本来の合宿よりも約1週間早い始動。長友は「みんなおびえている」と苦笑いを浮かべながらも、「この3、4日はかなり上げるみたいだけど、体は動かしていたので大丈夫。明日からが本番」と覚悟の上だ。吉田も「想定していたし、名古屋でも練習してきた。やるしかない」と力を込める。

 長友、吉田ら欧州組13人は前日23日に熊本地震で被災した熊本県を訪問。ロアッソ熊本の選手らとともにサッカー教室などのイベントに参加し、地元の子供たちと触れ合った。長友は「一人ではなく、みんなで行けたことが良かった。一人の力ではやれることも限られるけど、みんなで行けば大きなものをつくれる」と、その意義を語った。

「家も崩れていたり、思っていた以上に大変なことだなと思った」と、現地で見た被災地の現状に驚き、ショックを受けたという長友。祖母が宮崎県都城市出身で、高校時代は東福岡高でプレーしていたこともあり、「九州は第2の故郷みたいなもの」と話す。「サッカー選手としてやれることは限られているけど、できることを考えて、行動に移していきたい」と、継続的な支援活動を誓った。

(取材・文 西山紘平)