2015年は中国人の爆買いが大きな話題となった。日本の高機能な温水洗浄便座を大量に購入する中国人の姿が多く見られたが、中国政府は国外で大量に購入された製品に対しての関税を引き上げる政策を打ち出し、中国企業の保護に動いている。(イメージ写真提供:123RF)

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 2015年は中国人の爆買いが大きな話題となった。日本の高機能な温水洗浄便座を大量に購入する中国人の姿が多く見られたが、中国政府は国外で大量に購入された製品に対しての関税を引き上げる政策を打ち出し、中国企業の保護に動いている。

 日本百貨店協会によれば、2016年4月における訪日外国人による全国百貨店での免税売上高は前年同月比9.3%減となった。中国の輸入関税引き上げが影響を及ぼしたと見られるが、なぜ中国はこのような対応を取らなければならなかったのだろうか。

 中国メディアの土巴兎は中国人が日本で爆買いした理由を考察する記事を掲載、中国人が中国製品を購入しないのは「正しい認識を持っていないことが理由だ」と主張した。

 記事は、中国人が日本の温水洗浄便座ばかりを購入するのはなぜかと疑問を投げかける一方で、「中国は世界の工場として長年にわたって世界各国のメーカーの下請けを行ってきた」とし、実際に中国で生産された製品のすべての質が悪いわけではないと主張。一部の中国製品は世界的にも認められていると主張し、中国人が中国製品を購入しないのは「中国の製造業が悪いのではなく、中国人が中国製品に対して正しい認識を持っていないことが理由だ」と主張した。

 言い換えれば、中国はすでに日本製と同等の製品を製造しているが、中国人が「中国製は劣る」と間違った認識を持っているとの主張だ。中国製品が日本製品と同等の品質を持っているという主張は見当違いも甚だしいが、仮にそうだとしても中国人消費者に正しい認識を広められていないという点で「企業努力が足りない」と言えるだろう。

 日本ブランドでありながらも、中国で生産されている製品は確かに多く、中国が受託生産を行うことで技術の蓄積を行ってきたのも事実だろう。だが、それでも中国製品が日本製品に敵わない理由は、中国企業が自分たちで魅力のある製品を設計、開発できるのか、それとも言われるままに製造してきただけなのかという点にあるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)