痛み止めより友情が効果的。人との関わりは、なによりの薬

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怪我をして入院したときの話。病室にひとりでいると、ひっきりなしに襲ってくるように思える痛みも、誰かがお見舞いに来てくれたり、気の合う看護婦さんと雑談しているときは、意識せずにすんだ覚えがあります。
そのことを思い出させる研究が、今月雑誌『Nature』に発表されました。
痛み止めより効果のある「友人」
オックスフォード大学によるこの研究が明らかにしたのは、

痛みには、(オピエートをベースとする痛み止めのひとつ)モルフィネよりも、友情の方が効果的である
(Le Parisien より翻訳引用)

という事実です。
つまり、痛み止めの薬よりも、気の置けない友人たちに囲まれている方が、痛みを感じないという研究結果が出たのです。アンドレ・ミニョ病院の疼痛治療研究センター長アスーヌ氏は、

患者は、友人に囲まれているとき、エンドルフィンやセロトニンのような神経伝達物質を放出する
(Le Parisien より翻訳引用)

と説明してます。これらの神経伝達物質には、人に多幸感をもたらしたり鎮痛の効果があるのです。
孤独は、心臓にも良くない
また4月には、ニューヨーク大学が、過去23の研究対象となった18万1000人を追跡調査した研究が発表されました。それによれば、孤独な人は、心臓疾患を得る可能性が約30%も高いそうです。これは、ひとりであることが、生活スタイルに影響を与えることと無関係ではないと考えられます。というのも、研究者によれば、

孤独な人は、そうでない人と比べて、動くことが少なく、タバコを多く吸い、食生活のバランスが取れていない
(Le Parisien より翻訳引用)

という傾向があるのだそうです。
ときには煩わしく思うこともある人との関わりですが、それと知らずに受けている恩恵も多くあるのだと気づかされました。人とのつながりは、思った以上に私たちにとってなくてはならないもののようです。
また、介護のために里帰りしている友人、最近体調を崩していると聞くあの人、単身赴任中の知り合い......。会いに行くことは難しくても、せめて電話やメールでもうすこし連絡を取ろうと思いたちました。
[Le Parisien,Heart ]
photo by PIXTA

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