実はヘルシー!本場在住ライターが教える「イタリア産生ハム」の選び方

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イタリア製の生ハムは、今では日本でも簡単に手に入るようになりました。「美味しいけど、生ハムって塩分が高そう……」というイメージはありませんか?

いえいえ! 実は生ハムは、良質なたんぱく質やそのほかの栄養素を豊富に含んでいるヘルシーな食品なのです。

そこで今回は、イタリア在住の筆者が、イタリア製生ハムの特徴と選び方のコツをご紹介します。

■生ハムと普通のハムの違いは?

生ハムは、豚のモモ肉を骨や皮もまるごとそのまま塩漬けにしたものを、乾燥させ長期熟成させたもので、加熱されていません。一方、スーパーによく売られている普通のハムは、豚のモモ肉を塩や化学調味料で味や色を調え、加熱したもの。

生ハムはいたってシンプルな製造方法なので、原料の豚が品質の良し悪しを左右します。そのため、原料の豚肉は“生ハム専用”として飼育され、屠殺される前の状態で売買されるというくらい、豚の健康状態も重視されます。

■意外?生ハムはヘルシーだった

生ハム

生ハムは加熱していないので、豚肉の良質なたんぱく質が変質することなくそのまま豊富に含まれています。

またビタミンB1、ナイアシン、鉄分、カリウム、リンなどのミネラル分などタンパク質以外の栄養分もたくさん含まれているのです。

さらに、長期熟成している間に消化酵素が組織を分解してアミノ酸が作られるので、柔らかくて消化のいい、独特の旨み成分があります。

このように生ハムは美味しくて栄養も豊富、ヘルシーな食品なのですね。

■塩味控えめ、「パルマ」か「サン・ダニエレ」を選ぼう!

ヨーロッパには厳しい食品規制法があり、その一定の基準を満たした高品質の食品が、“DOP認定”の食品。

イタリア製の生ハムと言ってもたくさんの種類がありますが、DOP認定の“パルマ製”、または“サン・ダニエレ製”を選びたいものです。

この2種類の生ハムの特徴は、指定された豚肉のみを用い、昔ながらの製造方法を守っているということ。

そのうえ、生ハムの乾燥に適した土地で作られるため、たくさんの塩を使わずとも長期熟成ができ、一般的な生ハムに比べて塩辛さが控えめな、甘い生ハムです。

■オススメ生ハム2種の特徴って?

(1)パルマの生ハム

食の宝庫、中部イタリアのパルマで作られる日本でも有名な生ハムです。パルミジャーノレジャーノチーズを作るときにできる副産物、乳清を食べて育った豚で作られています。最低熟成期間は12か月。

(2)サン・ダニエレの生ハム

北イタリアのサン・ダニエレという町で作られる生ハム。年間生産数はパルマの約4分の1と少なく、日本での知名度は低いですが、アルプスの風とアドリア海の風を両方受けて作られたハムは、繊細な味わいでパルマよりさらに甘いハムです。

塩漬けの時にプレスをかけるので、少量でもまんべんなく塩が効くのです。最低熟成期間は13か月。

生ハム

生ハムは、たっぷりの野菜サラダ、トマト、アボカド、または定番のメロンなどと一緒にお皿に並べるだけで簡単に栄養バランスの良いメニューができるので、イタリアでは忙しいときのSOS食材としても重宝されています。

添加物フリーでヘルシーな食材、イタリア産の生ハム。ぜひ食卓に取り入れてみませんか?

【筆者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

【画像】

※ kuro3 / PIXTA