高配当株で儲けるために知っておきたい 「利益の伸び」「株主還元」など4つのポイントとは? 配当の仕組み、配当利回りの計算も解説!

写真拡大

新年度入り後も日本株は乱高下を続けている。こうした局面でオススメしたいのが配当狙いでの銘柄選びだ。日本株全体の下落で配当利回りは高まっているが、ここで紹介するのは単に現状の配当利回りが高いというだけの高配当株ではない。もちろん株価が安い局面で買うことが高利回り獲得の第一歩だが、買った後に年々配当金が増えていくことで、さらに利回りがアップしていく長期での連続増配が期待できる高配当株だ。増えない年収や年金も補える、連続増配で利回りがアップする高配当株の選び方を大公開。

【STEP1】配当金の仕組みを知る
毎年の利益から株数に比例して年1〜2回支払われる!

 株を買って利益をあげる方法は、大きく分けて2つある。

 一つは買った時よりも株価が上昇したタイミングで売ることで、売値と買値の差額(値上がり益)を狙うやり方だ。仕組みはカンタンだが、買った時より株価が下落することもある上、たとえ上昇したとしてもどのタイミングで売ればいいのかの判断は非常に難しい。

 そこで、初めて株を買う人にも、なかなか株で儲けられない人にもオススメなのが高配当株だ。配当金狙いで買える株は、比較的値動きも穏やかで、株価が下がりにくい傾向もある。さらに、年々配当金が増えて利回りがアップするなら言うことなしだ。

 では、配当金はどうしたら受け取れるのか。配当金をもらうには、その権利が確定する日に株主になっている必要がある。日本の上場企業の多くは、「期末のみ」または「中間期と期末の2回」がほとんどで、3月決算企業の場合、3月末(期末)と9月末(中間期末)に株主になっていれば配当金がもらえることになる(実際に配当金が受け取れるのは約3カ月後)。

 最後に受け取り方法についてだが、その方法は、証券会社の口座への振り込み、指定した銀行口座への振り込み、郵送で配当金受領証をもらって郵便局などで受け取り、の3つから選べる。ちなみに税率は約20%だが、NISAなら非課税だ(証券口座への振り込みの場合)。

【STEP2】配当利回りの計算を知る
1年間に出る1株当たり配当を買った株価で割ればOK!

 次に説明するのが、配当利回りの計算方法だ。

 重要なのは、同じ株を同じ単株数だけ保有していれば、すべての株主が同じ配当金を受け取ることになるが、その利回りは異なっているという点だ。というのは、配当利回りは1年間に受け取る1株当たりの配当金を購入株価で割って計算するため、株価がいくらの時に買ったのかでまったく違う利回りになるからだ(本誌の掲載銘柄の配当利回りは、合わせて表記している株価で計算)。

 つまり、保有を続け購入株価が変わらないのであれば、配当利回りがアップするには配当金が増えることが条件となるわけだ。そうなると、現状の配当利回りが高い株を買うのもいいが、増配で年々利回りがアップする株を買うほうが魅力的だ。

 では、現状の日本株の配当利回りはどの程度なのか。

 日本を代表する225社の株価の平均値を表す日経平均の配当利回りはと言えば、約1.8%となっている。日本株が調整中の今は、配当利回りを計算する分母に当たる購入株価を下げて利回りを高くする絶好のチャンスだ。

【STEP3】利回りアップの条件を知る
配当額は業績に左右されるが企業側の方針の影響も大きい!

 誰でも給料が毎年増えていくことを望むように、株の配当金も年々増えるほうがいい。

 そうした株を選ぶための最初のポイントは「利益の伸び」だ。配当についての重要な数字の一つに配当性向がある。配当性向とは、企業が1年間で稼いだ利益のうちの何%を配当に回すのかを表すものだ。この数字が一定ならば、利益が増えると自動的に配当が増えることになり、当然ながら、配当性向が高い企業ほど高配当となりやすい。

 ただ、一方で配当性向が低い企業は、利益が同じでも配当性向を高めることで配当を増やすことができるというメリットがあることも覚えておいてほしい。

 2つ目のポイントは「収益度の高さ」。これは、同じ売上高の企業を比較した時の利益が多い(収益度が高い)企業ほど高配当を出しやすいということを意味している。さらに、収益度が高い企業ほど、業績悪化で売上高が減少した時でも配当を維持しやすいことになる。

 3つ目のポイントは「株主還元の意思」だ。企業がいくら利益を稼いでも、それを株主に対して還元するという意思がなければ、配当が増えることはない。

 稼いだ利益を設備投資に回してさらに利益を増やすのならいいが、投資もせずに闇雲に貯め込むだけで配当にも回さないというのでは増配は期待できない。株主還元への意思も増配の重要なポイントとなる。

 最後のポイントは「現預金の保有額」だ。近年、ポイント3で挙げた「株主還元の意思」を明確にして増配を続ける企業が増えている。その中には、利益増による増配に加えて、これまで蓄えてきた資金を積極的に株主に還元することで増配をしている企業も多い。配当に回せる余剰資金が多い企業も増配を続ける可能性を秘めているのだ。

 ここまで、新しい高配当株の選び方について解説してきたが、高配当株狙いは、今高利回りの株もいいが、増配により年々配当が増え利回りが高まる株を狙うのが重要だ。さらに、そうした株は増配の魅力から買いが入ることで、株価も上昇しやすい傾向があり、利回りのアップに加えて値上がり益も狙いやすいのだ。

 ところで5月21日発売のダイヤモンド・ザイ7月号には、こうした相場の中で買うべき「今5%超の利回りもある!配当が年々増える連続増配株」と資産1億円を作った「20〜70歳の億万長者224人の投資の思考術&儲け方」の大特集を掲載!

 その他、以下の記事なども掲載している。
◆サラリーマンが株を買うべき3つの理由
◆分配型投資信託100本のタコ足分配危険度
◆マンションの価格は2020年に急落する!?
◆桐谷さんが総会に参戦!総会土産48
◆AKB48と学ぶローソク足

 全国の書店では21日より、ネット書店(アマゾン、楽天ブックスなど)では絶賛発売中!