中国メディア・南方都市報は23日、中国国内の公益活動コンテストで優勝した上海の大学生3人がこのほど日本の環境保護関連の施設などを視察、大いに感銘を受けたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・南方都市報は23日、中国国内の公益活動コンテストで優勝した上海の大学生3人がこのほど日本の環境保護関連の施設などを視察、大いに感銘を受けたとする記事を掲載した。

 記事は、コンテストに優勝した上海海洋大学の学生3人がご褒美と任務を兼ねて4日間の日本視察旅行に出かけ、寺や民家、環境保護NGO、さらには大阪の下水道博物館、ゴミ処理工場などを訪れたと紹介。日本の市民の環境保護意識や、行政による様々な環境保護措置などについて学んだことを伝えた。

 そして、メンバーの1人が最終日に「日本の環境保護の成功には理由があった。成功は必然でもあった」と感想を語ったこと、「汚い、乱雑」などと言ったゴミに対するネガティブなイメージを改め、市民にゴミを認識し、分類し、適切に処理してもらう意識づくりが日本では進められていることを併せて紹介。さらに、ゴミ処理工場を見学したメンバーからは「環境保護について、スローガンで取り組むものという認識を二度と持たなくなる」との声が出たとした。

 記事はまた、ゴミ処理工場やゴミ回収作業への行政による巨額の投資と同時に、学校での教育もしっかりと行われていることにメンバーたちが感銘を覚えたとも説明。小学校では社会見学として環境保護施設を訪れる機会が設けられており、そこでは子どもたちが楽しみながら環境保護意識を持つような工夫がされていると紹介した。家庭における環境保護意識の教育が持つ大きな役割についても伝えている。

 そして、メンバーたちが「今回の視察における最大の発見は、彼らも道半ばということ。われわれよりもやや遠い先を進んでいるだけなのだ」とし、時間が経てば中国における環境意識もいつかは今の日本に追いつく事が可能であり、そのためには「われわれが行動すべき」との認識を持ったと紹介した。

 環境保護に対する意識が萌芽した時期が大きく異なる以上、日本と中国において現時点での取り組みや成果に差が生じることは自然とも言える。ましてや、中国では環境保護意識が近年ようやく高まったばかりであり、その差が大きいのは現時点では致し方ない。今の差を語ることも大事だが、それ以上に彼らのような高い環境意識、行動意識を持つ若者が今後中国社会の主流となり、10年後、20年後に今の日本のような「環境保護大国」になれるかどうか、将来を見据える長い目を持つことも必要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)