大抵、人は不公平な扱いに対して強い反感を覚える。それが自分の一生を左右する事柄であればなおさらだ。中国の大学入試制度「高考」に対する中国人の不満はその一例だが、中国メディアの騰訊大家は20日、「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」と説明しており、中国との違いがどこにあるかを解説している。(イメージ写真提供:123RF)

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 大抵、人は不公平な扱いに対して強い反感を覚える。それが自分の一生を左右する事柄であればなおさらだ。中国の大学入試制度「高考」に対する中国人の不満はその一例だが、中国メディアの騰訊大家は20日、「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」と説明しており、中国との違いがどこにあるかを解説している。

 高考は中国の全国統一試験だが、一部資料によれば高考の場合、各大学の各学部学科がそれぞれどの省から何人取るかを定めている。そのため希望学科が自分の戸籍所在地から学生を募集しないという事態が生じるが、これはある学生にとって生まれた場所によって大きな可能性の扉が閉ざされることを意味する。

 さらに都市部の戸籍を持つ学生が地方の戸籍を持つ学生より有利という事態も生じている。例えば北京大学受験の場合、北京に戸籍を持つ学生の合格ラインより天津に戸籍を持つ学生の合格ラインは高い。人気大学や学科になるほど都市部の募集枠が大きいと言われるが、これらの理由から中国人は高考の不公平さに不満を抱く。

 では中国と違い、「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」のはなぜだろうか。その理由は「教育の自由市場」にあると記事は指摘。「成績優秀な学生のすべてが東京大学の入学資格を奪い合うわけではない」と記事は説明、成績優秀な学生は「京都大学、九州大学、あるいは他の有名私立大学を選ぶこともできる」と指摘。

 記事は「大学は学生を選ぶが、学生もまた大学を選ぶことができる」と説明。日本には「教育の自由市場」が存在しているため、「学生の需要と自由を満足させることができる」と指摘している。「日本人はこれまで大学入試制度に不満を抱いたことはない」のはこの理由によるという見方を記事は示した。

 日本の大学入試の場合、自分の生まれた土地が受験資格や合格ラインに影響することはなく、まさに自由に大学を選択することができる。希望大学で受けることのできる専門教育は自分の人生に大きな可能性を与えてくれる。これは本当に素晴らしいことだが、逆に言えばもしこうした選択が自由にできないのであれば非常に大きな不満が生じるのは容易に理解できる。2016年も6月7日から9日にかけて高考が実施されるが、中国の若者たちに未来を与えることのできる大学入試制度の改革ができるだけ早くなされることを願いたい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)