「福山雅治 HUMAN」より

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 歌手で俳優の福山雅治(47)と妻で女優の吹石一恵(33)が暮らすマンションに不審な女が侵入。その女の正体は、福山夫妻が暮らすマンションを管理するコンシェルジュだった──推理小説を地でいくような事件が発生したのは、5月6日のことだ。

 住宅侵入容疑で逮捕された女は、福山夫妻の自宅マンションを管理する会社に勤務していた。

「女は緊急用に管理していた福山宅の合鍵を持って侵入したようです。ただし、直後に吹石と鉢合わせになり逃走したが、マンション内の防犯カメラにより本人が特定され、逮捕に至った。動機については『福山のギターが見たかった』と供述しているというから、身勝手としか言いようがない」(スポーツ紙記者)

■“芸能人マンション”のセキュリティ事情

 福山といえば、かつて本木雅弘(50)がオーナーを務める渋谷区の高級住宅地・南平台町の高級マンションに住んでいることが知られている。ここはタレント・中島知子(44)もかつて住んでいたマンションで、2011年、中島の家賃滞納騒動の際には芸能人が多く住む“芸能人御用達マンション”として報じられている。

 芸能人が住むマンションといえば、港区や渋谷区など都心に位置する超高級物件というイメージが強い。ナインティナインの矢部浩之(44)のように、自ら「六本木ヒルズレジデンス(港区)に住んでいる」とテレビで公表する例もある。

 矢部のケースは希有な例と言えそうだが、芸能人にとって住所がバレるリスクは常について回る問題だ。女子アナが住むような物件では、3重オートロックや24時間監視カメラなど、ひとたびエントランスに入ればセキュリティは万全で、プライバシーが守られるものが多いとされる。一般人から見れば、まさに「住む世界が違う」場所にいるのだ。

 ただし、今回の福山・吹石夫妻の事件は、住人のセキュリティや個人情報を管理する立場の者による犯行。芸能人マンションの安全神話が崩壊しかねない事件といえる。

 ある芸能プロ関係者は、実際にあった芸能人の個人情報流出の手口を教えてくれた。

「光熱費や携帯は事務所名義で契約すれば保護できますが、どうしても個人情報を明かさなくてはいけない場所があります。病院です。渋谷区内の歯医者に有名なアイドルストーカーがいて、某グループの住所を収集していたとか、産婦人科ルートで隠しておきたい妊娠や堕胎の事案が漏れることもある。本当に厄介な問題です」

 人気商売とはいえ、プライバシーは守られてしかるべきもの。こうした被害を有名税の一言で片付けるのは、あまりに酷な話だ。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。