薬剤師が教える!「ツラすぎる肩コリを改善する」漢方薬とは

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「毎日のデスクワークで、慢性的な肩コリがツライ……」、「なぜか毎朝起きると足がつる……」という方も少なくないのでは?

ストレッチやマッサージなど対処法はさまざまありますが、できれば簡単に楽になりたいですよね。実は、東洋医学では、西洋医学とは異なり、“こり”、“つる・こむらがえり”が不調として確立されているため、改善効果が期待できる漢方がいくつか存在します。

そこで今回は、薬剤師である筆者が厳選したツライ不調の改善が期待できる漢方薬をご紹介します。

■ツライこりに効く2つの漢方

肩や首など体がこる原因は、血流が滞ることによって一箇所に溜まった毒素が筋肉に蓄積することで起こるとされています。そんなとき東洋医学では、体の内側から温めることで治療していきます。

(1)葛根湯(かっこんとう)

“風邪のひきはじめ”に飲むといいとして有名ですが、全般的な“こり”の改善にもよく用いられる漢方です。肩から首筋にかけての肩こりがある場合に有効です。

(2)柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神的な負担からくる“こり”に有効です。普段は体力があるのに、胸が詰まる感じ、疲労感、食欲不振、イライラ、のぼせ、動悸がある場合にオススメ。

■足をつったときは「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を

「つる・こむらがえり」といえば“芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)”と言ってもいいくらい、とてもよく用いられる漢方です。足の筋肉が張るときや、動くと足がつるような症状があるときに用いられます。

いかがでしたか? 漢方薬というとあまり身近ではないかもしれませんが、ぜひ自分に合った方法を色々試して探してみてください。また、体に不調を感じた時こそ、日々の生活の見直しも一緒にしてみましょう。ちょっとしたことで、あなたの悩みが解決するかもしれませんよ。

【筆者略歴】

宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

【画像】

※ fotohunter / shutterstock