19日、長期低迷が続く台湾経済をいかに切り盛りするか、新総統は厳しいかじ取りが迫られている。

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2016年5月19日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト中国語電子版は記事「蔡英文(ツァイ・インウェン)新総統にのしかかる経済問題」を掲載した。

20日、台湾で就任式が行われ、蔡英文新総統が誕生した。しかし祝賀ムードにひたっている余裕はない。長期停滞が続く台湾経済をいかに立て直すか、新総統は就任直後から厳しい経済運営を迫られている。

蔡総統は1月の総統選で「5大産業イノベーション研究開発計画」という経済プランを発表している。エコ技術、アジア版シリコンバレー(インターネット関連)、バイオ、スマート機器、国防産業の5分野のイノベーションを進め、経済成長に結びつける構想だ。また、中国本土への経済的依存を減らすべく、東南アジア諸国連合(ASEAN)やインドとの経済関係を強化する方針だ。

ただしこれらの計画はいずれも長期構想であり、少なくとも2年間は目に見える効果はないとアナリストは指摘する。また、中国政府の締め付けにより台湾経済がさらに疲弊するとも懸念している。短期、長期の経済政策を組み合わせ、いかに今の苦境を乗り越えるか。蔡英文新総統は厳しいかじ取りを迫られている。(翻訳・編集/増田聡太郎)