連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第7週「常子、ビジネスに挑戦する」第42話 5月21日(土)放送より。 
脚本:西田征史 演出:大原拓


固まる常子(高畑充希)。
東堂先生(片桐はいり)のうっかりで、鞠子(相楽樹)が進学で悩んでいることを知ってしまう。
話題を逸らして逃げ回る東堂を「聞いてしまったので諦めてください。」と追いつめるところは面白かった。
会話のリズムが心地よい。
この一件によって、常子はますます事業を頑張る気になり、歯みがきの商品名もできた。
だが、そんなに簡単に十代の女学生が事業をやってうまくいくわけがない。
常子たちが知らなかった事業をはじめるために必要なことを、鉄郎(向井理)が教えてくれる。珍しく役に立つ鉄郎。開業資金までどこかから借りて来る。
事業に関する知識も豊富、外へ営業に出れば口上がうまいなど、頼りがいがありそうなのに、鉄郎はどうしていつも成功しないのか。
答えは簡単。つめが甘いんだろう。
この回も、開始9分あたりで雲行きがあやしくなり、1回グン! と上がった鉄郎の株は、あっという間に転がり落ちるように落ち、常子たちも奈落の底へーー。

鉄郎「どうしたもんじゃのろう」
常子「こっちの台詞です」

このやりとりも小気味好い。状況はかなりよくないけれど。
結局、「信じられない・・・」(常子)ということになってしまう鉄郎。
とと(西島秀俊)が出来過ぎるくらいの人物だったため、朝ドラ名物ダメ父の役割を鉄郎が担っている。
お父さんよりも責任がない分、よけいに厄介な感じ。

借金取り立てに来た人は、かなりこわい人なんだろうけれど、朝ドラだとそこまでリアルには描かない。でもここは、借金がいかにおそろしいか「闇金ウシジマくん」ばりに描かないのなら、やらないほうがいいのにと、妾の時と同じ気持ちになった。
それとも、子供が「妾ってなに?」「借金取りってなに?」と聞いたら、親がちゃんと答えてあげてねということなのだろうか。まあ、8週へ話を進めるためのツールでしかないことに目くじら立てても仕方ないか。
ささ、8週! 8週!
(木俣冬)