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アジア1位で堂々リオへ!

大興奮、大熱戦の女子バレー・リオ五輪世界最終予選が終わりました。全日本女子は5勝2敗の勝点14で全体3位、アジア各国の中では最上位となり、堂々とアジア代表として本大会に進出することになりました。大会途中では、ほとんど敗戦というタイ戦もあって予選突破が心配になる瞬間もありましたが、仮にあのタイ戦でタブレットが助けてくれなかったとしても、日本は予選突破をできていた計算。地力からすれば当然ではありますが、当然を当然として成し遂げるあたりはさすがです。

最終予選の最終試合オランダ戦は、予選という意味では消化試合でしたが、全日本はすでにリオへの第一歩を踏み出していました。本戦でのライバルになるチームに負けは許されない。これまでの予選と同様に、いやそれ以上に勝利への執着心を見せ、そして勝ちました。しかも、この一戦だけを取りにいく目先の執着心ではなく、本番を見据えて選手層を厚くするために出場機会が少なかったメンバーを中心に起用しながら、なお勝った。

イタリア戦が木村・木村・木村・木村の一辺倒で予選突破を決めたのとは対照的に、オランダ戦は大エース・木村沙織以外のチカラで勝ち取った粘りの勝利。試合を通じて起用されたセッター田代は試合の「ここぞ」という要所でことごとく木村を外して長岡のライト攻撃やバックアタック、鍋谷のレフトからのスパイクを選択。もちろんまったく木村沙織を使わないということではありませんが、「ここぞ」を木村沙織に託さないというトス回しは、大胆にして強気。

お鉢が回ってきた格好の鍋谷友理枝…今大会でブレイクをはたしたニューヒロインは、それに見事に応えてみせた。会場でこだまするナベヤナベヤの大コール。サーブよし、レシーブよし、スパイクよしというオールラウンダーぶりは、まさに木村沙織二世のような万能型。本人も意識しているのか、レセプションの際に木村沙織と二人並んで、同じポーズでサーブを待つ姿には、「木村沙織後」の不安がまた少し小さくなるような気さえしたもの。

会場で感じる声援・熱気は、32年ぶりの銅メダルを獲った2011年の世界選手権のようでした。木村沙織はあの頃より少し年を取ったけれど、木村沙織が蒔いた種がそのぶん大きく育っている。この日大活躍の鍋谷であったり、登場するたびに一番の大声援を受けていた宮下遥であったり、未来のエース古賀紗理那であったりが、未来へと上昇していっている。ここからリオまでの時間でどれだけ上積みがあるか、非常に楽しみなチームです。

男子バレーがNEXTネクスト騒がしいですが、女子も十分「NEXT」ですね!

ということで、リオへの大きな夢で胸をパンパンに膨らませながら、22日のフジテレビ中継による「女子バレー・リオ五輪世界最終予選 日本VSオランダ戦」をチェックしていきましょう。

◆試合の中で強くなる!イタリア戦のグダグダから一変した新世代の神試合!

最終日、すでに予選突破は決まったものの、会場には大観衆が詰めかけます。この一戦とSexyZoneを見ようと集まった人たちの熱気。打ち鳴らされるスティックバルーンの音と、ニッポンニッポンの大コール。相手方にとっては最高にやりにくい環境がしっかりと整いました。

日本のスタメンには鍋谷と田代が名を連ねる、今大会初めての形。対するオランダはとにかくデカい。今大会最多得点のスローティエスに注目が集まりますが、とにかく全員がデカい。「でっかいことはいいことだ」を体現し、そのまま押し切るようにして急激にチカラをつけてきました。

第1セットは序盤の固さもあってオランダに連続ポイントを許す立ち上がり。サーブで崩して…といういつもの狙いが、なかなかうまくいきません。サーブで崩しても、とにかくドーンとでっかくトスアップさえすれば、打つときに強引に何とかしてしまう。ブロックに狙われようが、上から打ってしまえば関係ないと言わんばかり。

頼りの木村沙織もシャットアウトされるなど、2回目のテクニカルタイムアウトの時点では8-16と大きく離される展開。セット終盤にかけて何とか追い上げるものの、相手の高さを封じることはできず、結局20-25で第1セットは落とします。昼間の試合でタイがストレート勝ちしていただけに、「昨日リオ行きを決めておいてよかったな…」とホッとするような苦しい立ち上がり。

つづく第2セット、日本はリベロも丸山に替え、ここまでの最終予選とはガラリと変わったメンバー構成に。第1セットでの分析を活かし、始終ドッタンバッタンしている相手の4番・プラクを狙うなどして、順調にリードを築きます。プラクはドッカンサーブでホームランを連発してくれるなど、いい穴として機能。日本はようやく主導権を握ります。

↓第2セット12-7の場面、この試合を託された鍋谷が1枚ブロックで相手の大砲を止めた!


喜び大爆発!

やっと試合に入ってきた!

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しかし、オランダも手強い。「デカい」という本質は変わらないものの、試合を見ていくと、ただデカいだけではないことがよくわかります。とにかくよく拾う。スパイクとブロックだけではなく、日本が繰り出すフェイントや、ブロックを外してコースを狙ったスパイクをとにかくよく拾う。日本としては決まったな、と思う1本が何やかんやで戻ってきたりする。

戻ってくるときはチャンスボールなのですが、それはまたオランダのデカいブロックを相手に打たなければいけないというプレッシャーでもあります。とにかく拾って、どんな形でもいいから返す。そして隙あらばドカーンとトスアップして思い切って打つ。シンプルなだけになかなか崩しようがないオランダの戦いぶり。日本は宮下ちゃんをピンチサーバーに出すなどして流れを取り戻そうとしますが、結局このセットを奪われ、あとのない状況に追い込まれます。

↓こんなのがドカーンと気持ちよく襲ってきたら、そら勝てへんで!

ドッカン打つだけの選手かと思いきや、意外にレシーブでも頑張るし!

ドカベンの岩鬼みたいな感じの器用さも併せ持つ巨人たち!

第4セットもオランダがリードする形での立ち上がり。最初のテクニカルタイムアウトを奪われると、その後も一進一退の攻防。点差を詰められないまま、2回目のテクニカルタイムアウトもオランダに12-16で奪われます。ドカンとバックアタックでブチ抜かれる場面もあり、気持ちよく打たれたらまったく止められる気がしない。

それでも木村沙織のサーブ、ピンチサーバーで登場した宮下のサーブなどを足掛かりにジワジワと追い上げる日本。眞鍋監督もラリー中の相手のタッチネットを見逃さずにチャレンジを仕掛け、見事に1点を得るなど、タブレットをしっかりと使いこなし、選手を後押しします。

↓ナイスチャレンジ!相手を「?」とさせておいて、点を奪い取る精神的攻撃!


よし、コレに味をしめてネットだけ見てる担当者をひとりつけよう!

ちょっとでも触ったら、すぐにブザー鳴らしてやる!

日本が逆転して迎えたセット終盤。セッター田代は長岡、鍋谷の両サイドでの攻撃にセンター線からの速攻も絡めて、ワイドに散らすトス回し。いつもの日本なら、この煮詰まった状況は「もしも負けるなら木村で負けたい」とばかりに木村木村木村になるところですが、コート上の6人をバラけて使うことで、オランダに狙いを絞りきらせない。

互いがマッチポイント握っては、奪い返されるという長い攻防。1点を取るごとに大きな歓声があがり、観客が立ち上がる。この1点を落とせば負けというポイントの連続を、それでも島村の速攻や長岡のライトに託すのは、見ていても怖くなるような大胆さ。チームみんなで勝つ、和をもって勝つ、本当の意味でのチームプレーというものに向かって、日本が一段強くなるきっかけとなりそうな全員バレー。

↓最後は長岡がサーブポイントで決めた!32-30で第4セットは日本!



神試合や!

試合中、ずっと退屈そうにしていたSexyZoneの金髪の子も、スティックバルーンを振って応援を始めたぞ!

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迎えた最終セット。ここまできたら絶対に勝ちたい。この流れで勝てなかった嘘だ。死闘を制したことで日本の動きは軽やかです。長岡は最後まで好調をキープし、相手の大きなブロックの隙間を通して決めまくる。鍋谷はサーブレシーブでもスパイクでも奮闘し、木村沙織のような全局面での大活躍。木村沙織もいち選手として、自分で拾って自分で決める本家・木村沙織のバレーを披露。

田代もトスまわしだけでなく、ツーアタックするしかない苦しいボールを、相手がいないところへ片手バックトスのようにして強引にねじこむ頭脳プレーを見せます。死闘が選手を育て、どんどんレベルアップさせていくような試合。公式戦だからこそ得られる大量の経験値を、しっかりとチーム強化に活用しています。田代、鍋谷、丸山といった新戦力が新がとれて「戦力」になりました。

↓島村の大きなブロックも飛び出した!第5セット11点目、12点目連続ブロックポイントで奪取!


みんな、イイとこばっかりじゃないか!

イタリア戦は何だったんだ!

3時間に及ぶ長い長い試合。フジテレビは「OUR HOUSEはもうどうでもいい!」と大延長を敢行した大熱戦。最後は相手の大きなスパイクがアウトとなり、日本は勝ちました。リオを決めた試合ではないのに、選手たちの目には涙も浮かんでいます。見ているコチラも、何故か泣けてくる。もしコレが予選突破を決める試合だったなら、歴史に残る名場面だったことでしょう。それぐらいイイ試合だった。

この戦いをリオで見たい。こんな試合をリオで見たい。4年前は「この銅がピークかもしれないな」と思っていたけれど、こんな試合ができるチームならもうひと花咲くかもしれない。大きな期待を持ってリオを迎えることができそうです。心が火の鳥のように燃えてきました!

↓歓喜の大勝利!木村沙織と仲間たちではなく、木村沙織を含む全日本がリオにつながる最高のスタートを切った!


円陣に座安がとんでくるスピードwww

コート内にいたのかと思ったわwww


↓リオで咲け、大輪の花!ガンバレニッポン!



興奮しすぎて、「スティックバルーンを叩き壊す」という体験を初めてしました!

アレ、壊れるんやね!

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次は男子だ!男子もリオ行くぞ!この熱気をチカラに変えろ!