中国メディア・中国貿易金融網は20日、燃費改ざんの不正が発覚した三菱自動車工業に対して、日産自動車が資本提携を発表したことについて、「どうして中国の自動車企業は日本の自動車企業の買収が難しいのか」とする解説記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国貿易金融網は20日、燃費改ざんの不正が発覚した三菱自動車工業に対して、日産自動車が資本提携を発表したことについて、「どうして中国の自動車企業は日本の自動車企業の買収が難しいのか」とする解説記事を掲載した。

 記事は、今回の騒動において「多くの中国ネットユーザーが、中国企業にアクションを起こして欲しいとの希望を示した」と紹介。その一方で「現状から言えば、中国企業が日本企業を買収するのは天に登るより難しいのだ」とした。そのうえで、「天に登るより難しい」理由について4つ紹介している。

 1つ目は「自動車企業の合併が大きなトレンドとなっている」点。日本国内においても自動車業界再編の波が押し寄せており、トヨタ・ホンダ・日産の「鼎立状態」の局面に入りつつあるとした。2点目は、保守的かつ傲慢な市場戦略により世界市場を軽視し、結果的に外国企業に買収された英国メーカーとは異なり、日本企業はグローバル化をどこよりも早く進めてきたことを挙げた。

 3点目として挙げたのは、日本の自動車企業は「身内」と組むことを好む傾向にある点だ。日本の法律は現地企業に対する保護性が強く、外資が食指を伸ばし難いとの見方があることを紹介。また、日産と三菱はもともと仲が良く、三菱は日産にOEM車を提供してきたことも挙げている。

 そして4点目は、日本の大手自動車企業がいずれも日本の「財閥」の手中にあり、「企業同士の再編や合併は、『財閥』間のマネーゲームに過ぎない。日本の『財閥』はお金に困っていないから、当然まず内部消化が行われる」と論じた。

 記事は「総じて、中国企業が日本企業を買収するには、日本が巨大な経済危機に遭遇しない限り、やはり技術や品質の向上に努力し、国内市場で地に足を付けつつ、機が熟すのを待たなければならない」と締めくくった。

 家電業界においては、日系メーカーの経営不振に対して中華系の企業が積極的にアクションを起こしている。この状況を見れば、ほころびが見えつつある日本の自動車メーカーに対しても何らかの動きを、という中国国内の期待感が出ても不思議ではない。しかし、実際にこの業界において中国企業が食指を動かせるようになるには、まだ時間がかかるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)