19日、韓国・ニュース1は、韓国政府が無人機ドローンによる宅配や出前を実現させるための規制緩和策を打ち出したものの、業界から実現性に疑問の声が上がっていると報じた。写真はドローン。

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2016年5月19日、韓国・ニュース1は、韓国政府が無人機ドローンによる宅配や出前を実現させるための規制緩和策を打ち出したものの、業界から実現性に疑問の声が上がっていると報じた。

韓国国土交通部は18日に発表した「ドローンおよび自律走行車の規制革新方案」の中で、ドローンの活用度を高める規制緩和や制度支援策を打ち出した。国民の安全・安保を除くすべての分野におけるドローン利用を認め、ドローン事業への参入障壁を大幅に下げる方針だ。

しかし、規制緩和によりドローン活用が期待される宅配関連業者からは、政策の実現性に早くも疑問の声が上がっている。韓国の宅配物量の約7割は陸路輸送で十分にカバーできる首都圏地域に集中している上、すでに全国各地で当日・翌日配送が実現している。一方でドローン宅配の実現には、安全性、配送物の重量、配送の確認手続き、配送費用、ドローンの回収方法など、解決すべき問題が山ほどあるのだ。またある専門家からは「ほとんどのドローンは充電式なので、運ぶ物や気象状況にもよるが1時間飛ぶことすら難しい」との声もある。

さらに、政府は規制緩和を大々的にうたったものの、ドローンにはまだまだ規制が多い。代表的な飛行禁止条件だけでも「可視圏外」「人口密集地域」「夜間」「空港・国家重要施設周辺」など。政府は今後、こうした条件下でも限定的に飛行を許可する方針としているが、少なくとも今のままでは、「都市圏の住民が夜食用に注文したピザ」をドローンで届けることは不可能だ。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「少なくとも1年くらいは試験をして、ほぼ確実な状態にしてから発表すべきなのに」
「韓国政府のことは信用できない」
「山も高層マンションも多く、その上電線や横断幕だらけの韓国で、ドローン宅配は難しいと思う」

「実現するのは遠い将来のいつかだろう。どうせ朴槿恵(パク・クネ)大統領の成果を積み上げるための宣伝だ。みんな分かってるよ」
「青天のへきれきが現実になる」
「今までは地面ばかり見て歩いてたけど、これからは空も見ないといけなくなるのか」

「通行人の頭にドローンが落ちてけがしたら、補償はどうなるの?」
「各家のベランダにドローン着陸場を設置しなきゃいけなくなる」
「ドローン宅配はお寺で活用すればいい。お寺はほとんど山の中にあるからね」
「ピザがドローンで運ばれる途中に、隣の家に横取りされたらどうしよう?」(翻訳・編集/吉金)