[SUWON JS CUP]韓国に力負け・・・最下位終戦のU-19日本代表、「水原の屈辱」を糧に

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[5.22 SUWON JS CUP第3戦 U-19日本代表 0-1 U-19韓国代表 水原ワールドカップスタジアム]

 5月18日に開幕した「SUWON JS CUP」は22日に大会最終日を迎えた。U-19日本代表がフランス、ブラジルに続いて対峙したのは地元・韓国。「これまでもこれからも、ずっとライバルのチーム」(内山篤監督)を相手に東京五輪世代の底力が問われる試合となったが、結果は0-1の敗戦。単なる惜敗ではない、「一つの決定機も作れない」(MF堂安律=G大阪)完敗だった。

 今大会でも露呈したように、「とにかく立ち上がりが悪いのがチームの悪いクセ」(中山雄太=柏)だったU-19日本代表。アウェーの韓国戦ということもあって、その点には細心の注意があり、「今日の立ち上がり自体は良かった」(DF舩木翔=C大阪U-18))というスタートだった。ただ、良い守備が良い攻撃に繋がったかと言えばそうでもなく、時間を追うごとに攻撃が加速しないままにボールをロストするシーンが目立つようになっていった。23分に迎えた決定的なピンチはGK廣末陸(青森山田高)の好守でしのいだものの、日本の攻撃はミドルシュートのみという少々寂しい内容で前半終了となった。

 そして韓国は後半から3トップを総入れ替え。「一気にギアを上げてきた」(MF市丸瑞希=G大阪)相手に対して、日本が押し込まれていく流れとなる。特に飛び級招集の17歳FWチェ・ヨンウクのスピード豊かな突破は再三にわたって日本の左サイドを壊乱させた。そして後半30分、小気味よいパスワークからチェに抜け出されると、今度はGK廣末も及ばず。痛恨の1失点を喫してしまった。得点後からより分厚く守備を固めてきた相手に対して、横にボールが動くばかりでチャンスらしいチャンスは最後まで作れず。そのまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

 優勝を決めて歓喜に沸く韓国イレブンと、最下位に終わって肩を落とすほかない日本の選手たち。表彰式は屈辱的コントラストとなったが、決してアンラッキーな敗戦ではなく、力負けだったと言うほかない。日本側には「ベストメンバーでなかった」という言い訳材料もあるが、本番でも負傷者が出ることはあるし、出場停止でいないこともある。誰かがいないから勝てないというのでは、5大会連続の悲劇へとまっしぐらだ。そもそも韓国もまた、MFイ・スンウ(バルセロナ)を欠いた陣容だったのだから、やはり「人」は言い訳にならない。

 試合後、「危機感しかない」と堂安が口にしたように、大会最大の収穫は「このままでは勝てない」と思えたこと自体だろう。幸いにも6月のパンダカップ、8月のSBSカップなど国際大会を通じてチームを鍛え直していく時間はまだ残っている。10月のバーレーンで行われるAFC U-19選手権(17年U-20W杯アジア最終予選)では、「水原の屈辱」を糧にした選手たちがさらに大きくなって集まってくることを期待したい。

(取材・文 川端暁彦)