Doctors Me(ドクターズミー)- 19世紀始め、精神疾患に関する奇妙な治療法の数々 〜その1

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人類の歴史をみても、精神疾患の患者に対する治療法は、恐ろしくひどいものでした。心理学や病気に関するテキストには、残忍な治療法が多数掲載されています。

しかし当時の心理学者たちにとっては、これが通常の光景だったのです。

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当時行われていた精神安定を目的としたチェア。脳への血流を制御するように設計された。この精神安定チェアは、非常に効果がなかった。

この箱をかぶせられた人間の絵は、1810年ごろに描かれたものです。これはれっきとした医療器具の一つだったようで、「鎮静椅子」と呼ばれていました。

現代から見ると拷問に使う器具のようで、残虐としか思えない代物ですが、当時の医療従事者からすると、科学的見地からも全く問題がないものでした。

当時は、「精神疾患の原因は、脳がなんらかの事情によって腫れ、膨張してしまうことによる」という説が、まかりとおっていたからです。



「鎮静椅子」を開発した医師・ベンジャミン・ラッシュとは?

ベンジャミン・ラッシュは、開発した鎮静椅子について、「脳内に流れ込む血流をコントロールできるように特別な仕様が施されている」という説明をしています。

彼が言うには、「鎮静椅子は精神疾患に対する唯一の治療法である」とのことでした。もちろん、実際には効果は得られていません。

精神疾患に関する彼の残虐な対処はおいておくにしても、その原因としてはアメリカ社会の変遷にあると提唱しています。

ペンシルヴェニア州・フィラデルフィアにおいて彼は、治療の一環として隔離病棟の必要性を説く運動もおこしています。また、他にも治療方法の確立に尽力しています。特にアルコール依存症については詳しかったとのことです。

その他の奇妙な治療法として、「水銀を摂取する」「意図的に出血をおこさせる」などが効果をあげると信じられていとのこと。中でも、「水銀の摂取」に関しては最悪の発想としか思えません。



出典:
They Called It The Tranquilizing Chair, But This Thing Was Anything But Tranquil