スバル車のアフターパーツメーカーといえば真っ先に思い浮かべるのがSTI。

スバル車のスポーツパーツだけでなく、SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースなどのスバルワークスとしての活動など、スバルのモータースポーツにも欠かせないメーカーです。

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STIのスポーツパーツはこうしたモータースポーツなどから得た技術を市販車にフィードバックし、強靭でしなやかな走りを実現しています。

これは、STIのノウハウをふんだんにとりいれたコンプリートカーの「S」シリーズや「tS」シリーズも同様です。

スバル車を知り尽くしたSTIならではの走りのエッセンスを市販車に手軽に取り入れられるSTIスポーツパーツはコンプリートカーには手が届かない筆者のような人間にはありがたい存在ですね(笑)

STIではWRXをはじめ、BRZなどのスポーツモデルだけでなくレヴォーグやXV、フォレスターといったワゴンやSUVモデルにも様々なスポーツパーツが設定されています。

最近ではエアロパーツやシャシー系のパーツをセットにした「STI Performanceパッケージ」が設定されているモデルも多く登場しています。

今回はSTIスポーツパーツがふんだんに装着されたレヴォーグのデモカー(1.6GT-S EyeSight)を試乗する機会を得ましたので、新たにリリースされた「エキゾーストキット」を中心に紹介しましょう。

STIのレヴォーグ用スポーツパーツは、エアロをはじめSTI自慢のフレキシブルシリーズなどラインナップはかなり充実しています。

今回新たにリリースされた「エキゾーストキット」は、すでに発売中の「パフォーマンスマフラー」に中間パイプをセットしたもの。

実は、以前全く同じデモカーに試乗したことがありましたが、その時はパフォーマンスマフラーのみが装着されていたのですが、筆者の個人的な感想からすると、マフラーを交換したときの心地よい排気音や湧き上がるトルク感などが希薄で、ちょっと物足りない感じがしていました。

しかし、このエキゾーストキットが装着されたレヴォーグに乗って驚愕!「これが同じクルマか?!」と思うほど、劇的にフィーリングが変わりました。

まず排気音はファーストアイドルの状態から乾いたボクサーサウンドを奏で、車内では2500rpmあたりから純正では味わえない気持ちの良い音が聞こえてきます。

ちなみにスマホの簡易的な音量計測アプリによれば、車外の音量はアイドリング時で54db、約4000rpmで61db。車内のアイドリング時は39dbと、純正とほぼ変わらない数値。車外の音量も決して大きすぎる音量ではなく、アプリに記載されている目安によれば、50dbが静かなオフィス、60dbがデパートの店内とのこと。

そして、気になる出力のほうは、トルク感が誰でも体感できるほどに向上しています。

このデモカーでワインディングを走ってみたところ、1.6Lモデルにも関わらず、SIドライブをI(インテリジェント)モードのまま切り替えるのを忘れてしまうほどトルクフルに変貌します。

そのパワーやトルクの出力特性も、決して唐突に出力が上がるわけではなく、全体的に厚みが増した印象。

ブースト圧も純正のマルチインフォメーションディスプレイ上ではオーバーシュート時で0.9kPa程度。実際STIによれば、ピークパワーやピークトルクは純正と変わっていないとのこと。

しかし、体感度でいえば2.0Lには一歩及ばないものの、1.6Lでも高速道路の合流やワインディングの登りでトルクやパワーが足りないと感じることはありませんでした。

ちなみにこのデモカーにはSTIのエアクリーナーエレメントも装備。吸排気のトータルバランスを考慮したチューニングが施されています。

レヴォーグの1.6Lモデルは、販売台数の半数以上を占めておりレギュラーガソリン仕様であったり、アイドリングストップがついていたりと環境性能の面では2.0Lより魅力的な部分が多いのが特徴となっています。

その反面、一般道や高速道路の巡航では不満が少ないものの、追い越し加速やワインディングの登りなどでは「2.0Lほど過激なパワーはいらないけど、もうちょっとでいいからトルクがほしい……」と感じるユーザーも意外といるようです。

そんな方にはこのSTI「エキゾーストキット」はおすすめのスポーツパーツです!

もちろん車検対応ですし、各部の溶接の仕上がりなどを見てもそのクオリティの高さから「さすがSTI!」と唸ってしまう逸品。

なによりその心地よいサウンドと満足度の高い力強さは、是非1.6Lモデルで不満を感じているレヴォーグオーナーに強くおススメしたいアイテムです。

個人的には2.0Lにも対応しているので、2.0Lに装着した状態も試してみたいと感じました。

今回試乗させていただいたレヴォーグには他にも新たにリリースされたアイテムが装着されていました。

それは久々の新デザインとなる19インチホイールセット。従来の18インチと同様に鋳造ながらリム部の成形にスピニング工法を用いているため、軽量化と剛性の確保を両立しています。

試乗したレヴォーグには純正同等のダンロップスポーツマックス050+を装着。タイヤサイズは225/40R19となっていました。GT-S系の標準サイズは225/45R18ですので、タイヤの性能や幅はほぼ同じ条件といえます。とはいえ、純粋に19インチへインチアップしただけで体感できるレベルで操縦安定性が向上。とくに中高速域でのフィーリングがより軽快になっています。

もちろんSTI Perfomanceパッケージ装着車ですから、フレキシブルタワーバーやフレキシブルドロースティフナーの恩恵も大きく、トータルで装着することで最大限のパフォーマンスを発揮するといえるでしょう。

19インチアルミホイールセットを装着することで見た目のイメージもより精悍になり、ドレスアップ面でも効果的なアイテムです。今回リリースされた19インチホイールは、従来の18インチホイールと同じく15本のスポークで構成されていますが、スポーク同士の間隔を変えることでかなり異なった印象となっています。

また、レヴォーグ用のエアロパーツとして、リヤサイドアンダースカートとルーフエンドスポイラーが追加となり、これでSTIのフルエアロが完成(おそらく……)します。リヤサイドアンダースポイラーはフロント、サイドと流れてきた空気を整流するだけでなく、デザインも統一感をうみだします。

筆者のレヴォーグは昨年の5月に購入しましたが、その時はまだこのアイテムはリリースされておらず、車体下側の統一感はちょっと物足りない状態となっています。

フロント、サイドにSTIのエアロパーツを装着している人はその効果を最大限に発揮させるためにもぜひ装着しておきたいですね。

そして、レヴォーグ最新のSTIエアロパーツが、純正ルーフスポイラーにかぶせるカタチで装着する「ルーフエンドスポイラー」。

本格的な風洞実験を繰り返して性能検証したパーツで、走行時のハンドル修正量とふらつきを軽減すること、車両の挙動復元力を向上させることを目的に開発したそうです。

BRZのテールランプ部分や2代目インプレッサWRX STIのフロントバンパーなどにも装着されているボルテックスジェネレーターを上部に6個配置。

車両の挙動を安定方向に整える効果があり、ダウンフォースにおいては100km/h走行時に後軸を地面に押し付ける荷重を約39.2N(約4kgf) 増加させ、80km/h走行時、ヨーレートの収束は75%、横Gの収束は67%向上する実験結果が得られているそうです。

それぞれのパーツが本格的なテストを繰り返し開発されたアイテム。レースシーンでのフィードバックも含め、効果の高いパーツがラインナップされています。

もちろん、どのパーツもクオリティの高さと抜群のフィッティングを誇っており、エクステリアの統一感をはじめ、効果に裏付けされているスポーツパーツは新車時の装着はもちろん、すべて後付けが可能なアイテムとなっています。

GTツアラーであるレヴォーグの性能をさらに引き出し、ワンランク上の気持ちの良い走りを求める人にぜひ試していただきたい逸品ぞろいです。

[公式サイト]
STI(スバルテクニカインターナショナル)
STI レヴォーグ用スポーツパーツ

(井元 貴幸)

STIのレヴォーグ用エギゾーストキットを試してみた!(http://clicccar.com/2016/05/21/373144/)