中国にとって日本は「小国に見える」が大きな影響力を持つ国であり、日本の存在は中国にとって良薬のようだという。中国メディアの捜狐はこのほど、中国人識者の手記として、中国にとっての日本が良薬と言える理由について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国にとって日本は「小国に見える」が大きな影響力を持つ国であり、日本の存在は中国にとって良薬のようだという。中国メディアの捜狐はこのほど、中国人識者の手記として、中国にとっての日本が良薬と言える理由について論じる記事を掲載した。

 記事は中国人識者が「日中関係を理解するにあたっては、偏らずにいろいろな日本人と交流しなければ日本国民の真の声は聞こえてこない」と考え、日本という国の普通の国民はどのような人びとなのかを知るために訪日したエピソードを紹介。

 本当の日本を知るべく、日本でさまざまな年齢や背景、考え方の人と接し、各地を訪れた結果、日本は「国民によってどのような政府になるかが決まる典型的な国」だと感じたという筆者。日本と中国で大きく異なっている点は「社会と個人との関係」だとし、選挙で政府を選べる一方で、役人を含めた国民一人ひとりが「社会の空気」のなかに確かに存在していると分析した。

 そのうえで、米国を法治社会と呼ぶなら、日本は「空気が治める社会」だと形容。この空気が人を手なずけさせ、教養ある人間にするが、村八分という言葉からも分かるように人を抑えつけるものにもなると論じた。

 また、筆者は中国が「凹型社会」なのに対して、日本は「凸型社会」だと主張。「国が強く、社会が弱くて個人が強い」極端な個人主義が特徴の中国は凹型社会だが、日本は平和憲法に国が従っていることや、集団生活における個人が負う責任が大きすぎることから「国が弱く、社会が強くて個人が弱い」という意味で凸型なのだという。それで、中国はこの違いを「良薬」として、日本から社会維持と発展の方法を学び、「責任と自由」のバランスを取るよう勧め、同時に「どんな薬になるかは中国側の日本への対応にかかっているのだ」と締めくくった。

 日本と中国は正反対という意味で、凹凸というのは上手な表現方法だ。中国がトップダウンで経済を大きく発展させてきたように国のリーダーが優れている場合は政府の権限が強いのも悪くないのかも知れないが、その一方では汚職問題も深刻化している。日本も中国を良薬にさらなる成長と成熟を目指す必要があるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)