県立広島大学と県立安芸津病院、ポッカサッポロフード&ビバレッツの合同チームは2016年5月10日、レモンを日常的に食べると体内でカルシウムの吸収率が上がり、骨密度が向上するばかりか、血圧を下げる効果があるという研究を発表した。

研究は、生産量日本一の広島県がレモンの健康効果をアピールし、需要拡大を図るためにポッカサッポロと共同で進めてきたもの。今回の研究成果は5月13〜15日に兵庫県で開かれる日本栄養・食糧学会でも報告され、レモンの健康食品の開発を進め、骨そしょう症や高血圧の予防に役立てていくという。

研究グループは、中高年女性44人にカルシウムを強化したレモン1個分果汁飲料1本(200ミリリットル)を毎日飲んでもらった。そして、試験開始前、開始1、3、6カか月後に検査を行ない、前腕骨密度や骨の量にかかわる指標、血圧などを測定した。

その結果、年とともにカルシウムが骨から溶け出して骨密度が減っていくが、3か月後の検査では、骨から血液中に溶け出るカルシウムの量が平均で14%抑えられた。そして、逆に骨密度が平均1.32%上がり、半年後もそのまま保たれた。また、平均134.6だった最高血圧が1か月で125.6まで下がり、半年後まで効果が続いた。

これらの効果は、レモンに豊富に含まれるビタミンCやクエン酸、レモンポリフェノールなどによる働きだという。