ユナイテッドの監督問題が解決? LVGディレクター昇格でモウリーニョ新監督と共闘か

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▽マンチェスター・ユナイテッドの来シーズンの監督問題がついに解決するかもしれない。イギリス『サン』は19日、ユナイテッドがルイス・ファン・ハール監督(64)をフットボール・ディレクター(FD)に昇格させ、新指揮官にジョゼ・モウリーニョ氏(53)を招へいする可能性を報じている。

▽昨夏に積極補強を行いながら今シーズンのプレミアリーグをチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位でフィニッシュしたユナイテッド。21日に控えるFAカップ決勝のクリスタル・パレス戦で勝利できれば、ファン・ハール体制で初のタイトル獲得となるものの、費用対効果を考えれば、失敗のシーズンとみなされても仕方ない。

▽今シーズンの体たらくを受けて、クラブOBやサポーターからは、ファン・ハール監督の解任および来シーズンからのモウリーニョ氏の新監督就任を望む声が多く挙がっている。しかし、エド・ウッドワードCEOを筆頭とするクラブ幹部は、2017年6月まで契約を残すファン・ハール監督の続投を望んでいるとみられており、現時点で来シーズンの監督人事が不透明となっている。

▽しかし、『サン』の伝えるところによれば、ユナイテッドは来シーズンの監督問題を解決すべく、ファン・ハール監督とモウリーニョ氏の共闘路線を考慮しているという。具体的には来シーズン終了まで契約を残すファン・ハール監督をFD職に昇格させてクラブに残留させ、来シーズンの監督業復帰を望むモウリーニョ氏を新監督に就任させるという案だ。

▽仮に、この共闘路線が実現した場合、ファン・ハール監督とモウリーニョ氏は、監督とアシスタントコーチという関係を築いたバルセロナ時代以来のタッグとなる。

▽ただ、“船頭多くして船山に登る”ということわざもあるように、共に頑固なことで知られる両氏が船頭を務めるユナイテッド号の船出は、前途多難となるかもしれない。