四川省成都市にある四川大学錦城学院でこのほど、母親の病気のためにやむなく退職した日本人教員が、教え子たちと卒業写真を撮影するという約束を果たすために再び同大学を訪れ、学生と一緒にカメラに収まるという心温まる出来事があった。中国メディア・成都商報が19日報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 四川省成都市にある四川大学錦城学院でこのほど、母親の病気のためにやむなく退職した日本人教員が、教え子たちと卒業写真を撮影するという約束を果たすために再び同大学を訪れ、学生と一緒にカメラに収まるという心温まる出来事があった。中国メディア・成都商報が19日報じた。

 記事は、2012年9月より同大学で日本語を教えていた元教員の峰村竜也さんが、昨年6月に母親の病気のために帰国を余儀なくされ、着任時より指導してきた同年入学の学生たちの卒業を見送ることなく退職したと紹介。まじめで節約家だった峰村さんを学生たちはとても慕っており、帰国前には送別会を開いて「先生」との別れを惜しんだことを伝えた。

 また、かねてより学生と「卒業写真に一緒に写ろう」と約束していたとし、峰村さんがこの約束を果たすために今月10日に再び学校を訪れたと説明。11カ月ぶりに学生たちと再会した喜びを抱きつつ、自ら持参した一眼レフカメラで35人の学生とともに100枚以上の「卒業写真」を撮影したと紹介した。

 そして峰村さんが「去年成都を離れる時、彼らの卒業式に参加しようと決めていたから、これは当然のこと」と語るとともに、同じく入学から付き合ってきた1学年下の学生が卒業する来年についても「来たい。本当に来たい。チャンスがあれば必ず来る」と話したことを併せて伝えている。

 「日本人だから」というわけではなく、義理と人情にあふれる人間というものは、世界のどこにおいても愛され、慕われるものではないだろうか。ましてや中国は古代より礼節や信義が重んじられてきた。峰村さんの行動は、当事者である学生たちはもちろんのこと、現地の多くの人を感動させたはずだ。どんなに経済や社会が発展しても、科学技術が進歩しても、人間どうしの義理人情は失いたくないものである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)