今年50周年を迎えた『笑点』(日本テレビ系列)。既に5月22日に桂歌丸が勇退することが発表済み。5月15日放送の50周年スペシャルは視聴率20%を超えた。視聴者の目下の関心事は「次の司会者は誰なのか?」だ。

順当にいけば笑点メンバーの誰かが司会者に繰り上がるところ。しかし。これまで前田武彦や三波伸介といった、落語界以外から迎えた司会者の存在もある。

せっかく司会者を予想するなら、落語家以外で誰があの席にハマるのかを考えてみたい。さらにこれまでの「ベテランがメンバーを引っ張る」という構図もひっくり返して、笑点メンバーの中で最年少の林家たい平(51歳)より若い人物を司会にしたらどうなるだろう。アンダー50歳の「U-50」司会者。予想ではなく妄想したい。


「U-50」MCの芸人たち


「U-50」の制限をかけると、タモリ(70)明石家さんま(60)ビートたけし(69)のBIG3はもちろん、所ジョージ(61)小堺一機(60)関根勤(62)渡辺正行(60)ヒロミ(51)内村光良(51)と、ベテラン勢が外れていく。

今年50歳で「U-50」のラストイヤーなのが今田耕司(50)。『オールスター感謝祭』では大勢の芸能人を相手に長時間の生放送を回し、『なんでも鑑定団』『炎の体育会TV』『人生が変わる1分間の深イイ話』など多くのレギュラー番組でMCを務める。土曜夜に『着信御礼!ケータイ大喜利』で素人の大喜利をさばき、日曜夕方に『笑点』の大喜利を仕切るとなると面白い。春風亭昇太と結婚できないネタで盛り上がってもいい。

『しゃべくり007』『おしゃれイズム』『Going!』と、日本テレビ系列でMCを多く務めるのが上田晋也(46)。年上相手でも強めのツッコミで回し、遠慮無く座布団を奪いそう。ただ当たりの強さに若干不安があるので、有田哲平(45)のいい加減さのほうが『笑点』にはマッチしているかもしれない。

同じ日本テレビ系列だと『行列のできる法律相談所』の東野幸治(48)宮迫博之(46)後藤輝基(41)もU-50。宮迫の「たい平さんすいません先輩ですけど、お前どつくぞ」「木久扇さん何してんねん!TVショーやぞ!」が聞こえるようだ。

『笑点』らしく落語に絡めるなら、忘れてはいけないのが伊集院光(48)。17歳で圓楽一門に入門し、「三遊亭楽大」の名で落語家として活動していた伊集院。六代目三遊亭圓楽は師匠にあたる。4月から『大沢悠里のゆうゆうワイド』の後番組『伊集院光とらじおと』をスタートさせ、高齢者のリスナーもつかみ始めた。この勢いで『笑点』の客層も……というところだけど、圓楽師匠の睨みが怖いかも。

それぞれのキャラクターを活かした毒のある笑いも『笑点』の魅力。毒を使いこなすU-50MCと言えば有吉弘行(41)。毒舌のイメージが強いが、かつて肥後克広や上島竜兵に「養子にしたい」と言われたほど、年上に愛されるキャラクターでもある。最初は丁寧な物腰で接し、徐々に無茶ぶりをしかけるなどし、信頼関係を築いたところで「うるせえじじい!」と吹っかける展開を見てみたい。

また、もしコンビのうち1人が司会になるのなら、相方に座布団を運んでもらうというのも楽しい。設楽統(43)が司会なら日村さんに、千原ジュニア(42)が司会ならせいじに、天野ひろゆき(46)が司会ならウドちゃんに、加藤浩次(47)が司会なら山さんに座布団を運んでもらえたら楽しいだろうなぁ、と妄想してしまう。

マツコ、ジャニーズ、俳優勢


芸人以外からU-50MCを探してみるとマツコ・デラックス(43)がいる。『怒り新党』『マツコの知らない世界』『マツコ会議』など深夜番組で多くメインを務めるマツコ。昨年、本人より先にアンドロイドの“マツコロイド”が『笑点』に出演し、大喜利コーナーでは歌丸師匠とのシュールなツーショットが実現した。今度は本物に座ってもらい、山田くんをアゴで使ってほしい。

芸人以外ではジャニーズ勢も無視できない。先日の『金スマ』のベッキー復帰回の記憶も新しい中居正広(43)。紅白歌合戦の司会も務め、その手腕は折り紙つき。国分太一(41)井ノ原快彦(40)も朝の番組で経験を積んでいる。しかし『笑点』と縁が深いジャニーズといえばTOKIO。正月特番などの『笑点』出演は13回を数え、特に城島茂(45)は大喜利コーナーの司会を代理したことも。『笑点』→『鉄腕DASH!』へと日テレ日曜の黄金リレーになるか。

俳優勢では坂上忍(48)や谷原章介(43)がいる。特に谷原章介は、その甘いマスクで『王様のブランチ』『アタック25』と土日の長寿番組のMCを次々と引き継いできた。『笑点』までMCになったらTBS・テレ朝・日テレの土日を総なめである。もう次は『サザエさん』に出るしかなくなる。

そういえば『アタック25』で児玉清が降板したとき、代理司会に登板したのは朝日放送の浦川アナだった。『笑点』も次のMCが確定しなかったら、局アナでつなぐかもしれない。局アナなら、アナウンサー大喜利で林家こん平の「1、2、3、ちゃんらーん!」を引き継いだ藤井恒久アナ(46)がいる。『笑点50周年記念展』のオープニングセレモニーでも司会を務めていたのは藤井アナだった。

ちなみに、「今でしょ!」の林修(50)もU-50MCだったりする。聞かれてもない豆知識を披露したりしそう。こん平師匠がいたら「あたくしには難しいことはよくわからないんですけど」と毎週言われるところだ。

「マンネリ」と「チャレンジ」


『笑点』の新司会者が誰になるのか。考えるだけで楽しいのは、『笑点』が長い年月をかけて大喜利メンバーのキャラクターや関係性を育ててきたからに他ならない。「大いなるマンネリ」と言われるのも、強固に出来上がった関係性を視聴者がずっと楽しんでいるからだ。

そんな「マンネリ」の象徴とも言える『笑点』だけど、放送技術は常に新しいことにチャレンジし続けている。カラーテレビが普及していない時代からカラー放送を始め、いち早くステレオ放送を採用し、最近では「Hulu」での配信や、4Kを超える8Kでの番組収録も行っている。

「マンネリ」と「チャレンジ」を併せ持つ『笑点』。50周年のタイミングで、キャスティングにもチャレンジがあったとしたら……? ともあれ、新司会者が発表されると思われる5月22日の生放送を見守りたい。

(井上マサキ)