20日、「高考(中国大学統一入学試験)」が迫っている。江蘇省宿遷市に住む高校3年の女子は、「考(テスト)」という言葉を聞くたびに心がざわついてしまうという。ひどい時には、「考」と同音の字に対しても過剰反応を示し、全身がけいれんし、人事不省に陥った。

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2016年5月20日、「高考(中国大学統一入学試験)」が迫っている。江蘇省宿遷市に住む高校3年の女子は、「考(テスト)」という言葉を聞くたびに心がざわついてしまうという。ひどい時には、「考」と同音の字に対しても過剰反応を示し、全身がけいれんし、人事不省に陥った。心理学の専門家は「典型的なテスト不安障害の症状であり、適切に対処しなければならない」と指摘した。現代快報が伝えた。

■「考」と同音の言葉を聞いて、教室で卒倒した女子生徒

今年18歳になるパンパンさん(仮名)は、現在高校3年生だ。先日実施された中間テストでは今一つの成績だったので、皆に追いつけるよう頑張ろうと決心した。だが、第2回校内模試でも、成績は上がるところか、ますます下降線をたどった。それでも落ち込むことなく、さらに熱心に勉強した。

その後、勉学にもっと時間を割くようになった。7時間の睡眠時間以外のすべての時間、勉強に没頭した。にもかかわらず、成績は相変わらずの状態だった。そうするうちに、精神的にやや不安定になった。「考試(テスト)」の二文字を聴くと、呼吸が速くなり、頭がクラクラして、汗がどっと吹き出し、吐き気を感じ、食欲がなくなった。

最初、両親はそれほど心配していなかったが、ほどなくして、彼女は教室で卒倒した。その時は自習時間で、教員は自分の夫と電話で話をしていた。電話で「子供が焼き芋(●紅薯、●は火偏に考)を食べたがっている」という会話が飛び出した。予想外にも「考」と同じ発音の言葉を聞いたパンパンさんは、心臓の鼓動が速くなり、続いて手足が氷のように冷たくなり、全身がけいれんし、人事不省に陥った。しばらくして意識が戻ると、全身から汗が吹き出し、手足に力が入らなくなった。15分ほどすると、ようやく彼女の状態は正常に戻った。

■専門家:「この症状はテスト不安障害。適切に対処すべき」

心理学が専門の趙金明(ジャオ・ジンミン)氏はパンパンさんに心理テストを行い、彼女の症状は「テスト不安障害」の一種であると診断した。

「テストに対する焦りは、受験生としての心理状態から生まれたもので、その基本的な心理的特徴は『心配・不安』で、『防御』あるいは『逃避』という行動パターンで対応する、受験期によく見られる心理的現象だ。彼女の場合、自分に非常に大きな圧力をかけたうえ、その圧力をうまく解放する方法がなかったため、とうとう、考という言葉を聞いただけで過剰反応をするようになってしまった」と語った。

「私は彼女に、毎日毛筆で字を書くように、それも『考』という字を書くようにアドバイスした。その目的は、認知矯正療法で彼女の症状を緩和することにある。書道の練習を繰り返すことで彼女はリラックスできる。しかも、『考』の字だけを書くことで、彼女は自分の中にある恐れや不安にだんだんと適応し、受け入れることができるようになる」

最近のパンパンさんは、趙氏のアドバイスに従い家で休養している。テストに対する彼女の不安障害は全く払拭されたわけではないが、かなり改善された。(提供/人民網日本語版・編集KM)