『海よりもまだ深く』 (C)2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ 

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【週末シネマリサーチ】前編
〜意外なところにヒットの秘密が!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

◆「是枝ブランド」はジワジワ浸透

5月14日-15日のランキングは、公開4週目を迎えた『ズートピア』(ディズニー)が、週末土日動員35万1000人を集めV2達成。ゴールデンウィークだった先週比121.8%という高い数字を出し、いよいよ連荘モードに突入したかと思わせる勢いだ。当欄3位予想の『殿、利息でござる!』(松竹)は全国308スクリーンで公開され、初週土日動員15万9000人の2位、2位予想だった『世界から猫が消えたなら』(東宝)は全国290スクリーンで公開され、初週土日動員14万1000人の3位という結果だった。また鈴木亮平が主演を務めた『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』(東映)は13位だった。

今週は3ケタの上映館を確保した作品は、是枝裕和監督最新作『海よりもまだ深く』(ギャガ)のみ。公開規模的には、やや小粒な印象でランキングに入る可能性のある作品は少ないが、話題作は多い。数字以外の動向にも注目したい。
(※ランキングは初週土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

[今週の上位ランキング予想]
◎ 該当作なし
〇 該当作なし
▲[6位予想]『海よりもまだ深く』(ギャガ)
△[8位予想]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』(松竹)
*『ディストラクション・ベイビーズ』(東京テアトル)
*『シマウマ』(ファントム・フィルム)
*『ガルム・ウォーズ』(東宝映像事業部)
(◎:大本命 〇:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)

▲【6位予想】海よりもまだ深く
『海街diary』(15年/東宝・ギャガ)で第39回日本アカデミー賞・最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞した是枝裕和監督最新作。「みんながなりたかった大人になれるわけじゃない」というメッセージをテーマに、ある家族の日常を切り取ったヒューマンストーリー。主演の中年男性を阿部寛、その母を樹木希林、妻を真木よう子という是枝組常連俳優が顔を揃えるほか、小林聡美や池松壮亮ら初参加組も作品に彩りを加えている。

是枝監督作品は、『海街diary』は全国323スクリーンで公開され、初週土日動員18万1000人、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した『そして父になる』(13年/ギャガ)が全国309スクリーンで公開され、初週土日動員25万3000人という実績がある。

本作は約240館での上映。本作も5月11日から開催された第69回カンヌ国際映画祭・ある視点部門に出品されるなど、注目を集めた。「是枝ブランド」は日本でも浸透しており、多くのファンを抱える監督だ。『奇跡』(11年/ギャガ)や『歩いても 歩いても』(08年/シネカノン)寄りの、しっとりとした人間ドラマが色濃くで出ており、大々的なプロモーションというよりは、じっくりと作品に寄った誠実な宣伝活動を展開。初週から派手な数字が出るかは微妙だが、ジワジワと多くの人に広がっていきそうだ。(後編「暴力をテーマにした衝撃作がそろい踏み」に続く…)

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