国内盤UHDブルーレイ 第1弾は、20世紀フォックス、ワーナー、ソニー・ピクチャーズから発売

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「映画好き」と言われれば言われるほど、聞きづらくなるのが映像技術の一般常識。理解しているようでいて実はよく知らない。こっそり訊ねたら「そんなこと知らないの?」と呆れられそう。本コラムでは話題の映画ブルーレイを題材にしながら、いまさら聞けない映画の一般常識や用語についてお話していこう。

●今回のお題「UHDブルーレイ」
●オススメBlue-ray『エクソダス:神と王』

いよいよ6月、待望の国内盤UHDブルーレイがテイクオフする。まずは20世紀フォックス、ワーナー、ソニー・ピクチャーズが映画作品のこけら落としを飾り、6月-7月前半に別表の作品が登場する。海外では既にライオンズゲートが加わり、7月以降はパラマウント、ユニバーサルも参加決定。気になるディズニーも積極的な姿勢をみせており、リリース環境が整い次第、遠くない時期にアナウンスされるはずだ。

現時点ではひとつのパッケージで(1)UHDブルーレイ、(2)ブルーレイ(2Dまたは3D版)、(3)デジタルコピー(ネット経由でのダウンロード)が楽しめる仕様。国内盤第1弾は既に発売済みのタイトルが揃ったが、今後は新作のリリースが増えていくことになる。

UHDブルーレイは、DVD、ブルーレイに続くデジタルパッケージメディアであり、正式名称はUltra HD(High-Definition)ブルーレイ。4K版ブルーレイと理解してもらって構わないだろう(厳密にはUltra HD は4K、8K、デジタルシネマ規格DCI4Kを包括して使われる)。

昨今ではNetflix、amazonプライム・ビデオといった4K配信サービスにも注目が集まっているが、UHDブルーレイとどこが異なるのだろうか? その最大の違いは映像容量(ビットレート)にある。毎秒70-80メガビットの容量を誇り(最大レートは100メガビット)、例えば毎秒10-15メガビットのNetflixと比べても映像品位の差は歴然だ。さらに音声品位も高く、ドルビーアトモスやDTS:Xといった最新音響規格を含む、ロスレス音声対応も4K配信との明確な差異となっている。

視聴にはUHDブルーレイ再生専用機器(プレイヤー/レコーダー)が必要となり、既存のBDプレイヤー/レコーダーでは再生不可となる。間もなく価格を抑えた製品が登場する予定で、今後の展開に期待されたい。

とりあえずUHDブルーレイ再生機があれば、4Kテレビやプロジェクターを持っていない方でも視聴可能だ。再生機側でフルHD(2K)解像度に変換されるが、『エクソダス:神と王』等を実際に比較してみたところ、ブルーレイ版と比べても映像再現力は向上しているのがわかる。

そのブルーレイからスペックアップした大きな特長として、4K高解像化の他に「HDR(ダイナミックレンジの拡張)」「BT2020(広色域)」が挙げられるが、この話は次回。(文:堀切日出晴/オーディオ・ビジュアル評論家、オーディオ・ビジュアル・ライター)

次回は6月3日に掲載予定です。

堀切日出晴(ほりきり・ひではる)
これまでに購入した映画ディスクの総額は軽く億を超えることから、通称は「映画番長」。映画助監督という作り手としての経歴を持ち、映画作品の本質を見抜くには、AV機器を使いこなすこと、ソフトのクォリティにも目配りすることを説く。

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