次に流行るサービスは何?

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豊富な資金でベンチャー企業を次々に買収し、サービスの拡大をはかるFacebook。2015年から2016年(5月現在)にかけては6社を買収しています。ますます成長を続けるFacebookですが、これらの事業内容を見れば、彼らが次に何をしようとしているのかをつかむヒントになるかもしれません。


■ Facebookが2015年以降に買収した6社

◎ 1. Wit.ai

自然言語処理や音声認識技術を開発しているアメリカの企業です。2015年1月に買収。買収額は不明ですが、独自の音声認識エンジンを持つGoogleやAppleに対抗するための取得だと考えられます。同社は、「Siri」のような音声認識機能を組み込むことができるAPIをオープンソースで提供しており、6000人以上の開発者が利用しています。

◎ 2. QuickFire Networks

動画配信機器と動画圧縮技術を専門にするアメリカの企業。2015年1月、Wit.aiの直後に買収しました。同社の「T-video」は安定した動画配信をサポートするハードウェアであり、一日に動画が10億回も再生されるFacebookのデータセンターにおいて重要な役割を担っています。また「QuickFire.tv」という技術は高画質を保ったまま動画を圧縮できます。

◎ 3. TheFind

2015年3月に買収されたアメリカ企業のTheFindは、オンラインショッピング向け検索エンジンを開発。50万におよぶECサイトの5億点もの商品から、ユーザープロフィールや行動履歴を元に最適な商品を提案する技術を有しています。Facebookはこの技術を広告の提案機能の充実に応用する目的で、開発チームを吸収し、技術の統合をはかっています。

◎ 4. Surreal Vision

Facebook傘下のOculus VR社が2015年5月に買収したイギリスの企業。同社はMR(Mixed Reality:複合現実)といわれる、現実を3D空間に再構築する技術の研究・開発を手がけており、2014年10月に創設されたばかりでした。AR、画像処理、トラッキング技術など、それぞれ専門分野を持つ創業者3名は、Oculus VRの研究部門のOculus Researchに合流し、活動を続けています。

◎ 5. Pebbles Interfaces

3Dセンサーによるモーショントラッキング技術を開発したイスラエル企業です。こちらもOculus VR社が2015年7月に買収。金額は6000万ドルと報じられています。Oculus RiftのようなVRヘッドマウントディスプレイは装着時に視野が制限されるため、操作の入力をいかに行うかが課題となっていますが、Pebbles Interfacesの技術なら手や腕の動きによるジェスチャ入力が可能となります。

◎ 6. MSQRD

画像フィルターアプリを提供するベラルーシの企業。2016年3月に買収、金額は不明です。「MSQRD」は、とくに動画に特化してスマホで撮影した画像に面白いフィルター効果をつけることができるアプリ。ライバルのひとつである「Snapchat」への対抗として買収したとされています。MSQRDは単独のアプリとしてサービスを続けていますが、いずれはMessengerなどの他機能に統合されると予想されます。

■ 6社を買収した理由は?

4月12日に開催された開発者向けカンファレンス「F8」で、CEOのザッカーバーグ氏は「ライブ動画機能の強化」、「MessangerへのEコマース参入」を打ち出しました。具体的にはライブ動画編集ツールの提供や、チャットボットの導入を行うとのことで、これらはまさに2015年に買収された企業と直接に関係している分野です。また、Oculus VR(2014年に買収)に関係するサービスの拡大にも注力しています。MRやジェスチャ入力といった最新技術は、2016年3月に発売されたOculus Riftには未だ実装はされてはいませんが、今後機能が搭載されていくものと考えられます。Facebookの企業買収には、人材獲得も大きな理由となっているようです。優れたサービスだけでなく、優秀な技術者や経営者を獲得して、組織の持つ力を高めているのです。

(著:nanapiユーザー・masoppu 編集:nanapi編集部)