多くの地域では、ゴミは朝に出して日中に回収されるが、福岡などではそれらが夜間に行われている。朝にドタバタすることもなく、様々なメリットがあるという。

そこで、Jタウン研究所では、「ゴミ出しの時間、あなたはいつがいい?」をテーマに、およそ2か月間にわたって都道府県別のアンケート調査を行った(総得票数637票、2016年3月16日〜5月16日)。はたして、その結果は――。

夜のゴミ出しはメリットが多数

全体の結果としては、「夜に出したい」と答えた人が最も多く、71%を占めた。



現在、全国的には朝にゴミ出し、収集を行う自治体が主流だ。ただ、同時に慌ただしい時間帯でもあるため、つい手が回らないことも多いのだろう。そうしてゴミ出しが出来ず、帰宅したときに当日のゴミが残っているという気分が滅入るものだ。比較的時間を持てる夜のゴミ出しにメリットを感じる人は多いのも納得できる。

夜派は大都市圏でも多く存在しており、東京では72.8%、大阪では62.2%、愛知では57.9%と、いずれも過半数を占めていた。







上記の3都府県以外の都道府県でも、おおむね夜派が優勢だった。

そして夜のゴミ出し、収集を1961年から導入している福岡では、「夜に出したい」派が89.4%と、全国平均を大幅に上回った。



こちらは希望の時間帯というよりも、夜のゴミ出しに対する満足度の高さと言える。夜間にゴミが回収されるため昼行性のカラスによるゴミ問題も発生せず、起床するまでに生ごみが処理されることから、嫌なにおいも抑えられるなど、ゴミ出しと収集を夜間に行うことのメリットは大きい。夜に回収を始めてから50年以上、いまさら朝なんて考えられない...ということだろう。

以上から、朝主体の地域における夜回収への高い期待と、福岡県における夜の回収への高い満足度という好対照となる結果が得られた。