開館3時間前にはすでに行列が(5/15日撮影 編集部で写真の一部加工)

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東京都美術館(東京・上野公園)で開催されている「生誕300年記念 若冲展」がこのところ、最終日(5月24日)が近づくにつれて入館者が増え"空前の混雑"ともいえるラッシュ状態になっている。近年の大型美術展は混雑する傾向が強まっているが、この若冲展はけた外れ。5月18日はシルバーデーで65歳以上が無料だったこともあり、一時は5時間20分待ちの表示も出ていた。

閉幕までは連日、どの時間帯に行っても長時間の行列は必至とみられるが、その中でも「早朝」は狙い目といえそう。

開室3時間前ですでに500人ほど待機していた

若冲展の公式ツイッターアカウントは開催期間中、予想される待ち時間を1日数回ツイートしている。19日は開館の9時30分にチケット売り場の待ち時間は約40分、入館までの待ち時間は約4時間30分。閉幕が迫り、ウイークデーも行列が伸びる一方だ。

これまでのツイートをさかのぼると、どの日もだいたい午前中に混雑のピークを迎え、正午を境に徐々に待ち時間が減る傾向にある。ただ、最も待ち時間が少ない閉館1時間ほど前でも入るまで約60〜90分待ちとなっており、並ぶ時間が短くても鑑賞の時間もかなり短縮される。

記者は15日、は開館3時間前の6時30分頃に到着。「さすがにこれだけ早く来れば大丈夫だろう」と思ったが、この時点ですでに500人近くが並んでいた。「6時〜6時30分までの間に一気に人が増えたみたい」「私はこれまで3回足を運んで(入場を)断念して、今日が4回目」などと話す声が聞こえてきた。

7時ごろになるとスタッフが整列をよびかける。「今の場所でお待ちください」のアナウンスに、並んでいた人たちは持参した畳み椅子などに一斉に腰を下ろし始めた。その後、列はどんどん伸びてゆき、開館2時間前の7時30分には最後尾が見えなくなった。

サクサク入場、ゆったり鑑賞できた

予定よりも30分早い9時に入場スタート。列が一斉に動き始める。思っていたよりもサクサク人が流れ、約30分で会場に入ることができた。最前列組で入れたようで、最初に目玉の「釈迦三尊像」や「動植綵絵」が展示されているフロアをゆっくり鑑賞してから入口に戻り、のんびりと全展示を見て回ることができた。開館から約1時間後に改めて「釈迦三尊像」のフロアを訪れると、一枚の作品に近寄るのも困難なほどだった。

記者が並んだ時間は3時間30分ほど。日中は列が動き続けるので立ちっぱなしで待たなければならない上に、入館しても館内が大混雑していることが予想されるが、早朝の行列は"待機状態"で休息できる。

入場するまでの時間の短さ、ゆったり鑑賞できる快適さを考えると"早朝待ち"のメリットは多そう。ただ、早朝待機はチケットをすでに持っていることが前提なので(持っていないとチケットを購入し、改めて列に並びなおす必要がある)ご注意を。オンラインチケットの購入は5月19日までで、20〜24日の5日間は当日券のみの販売となる。

また、公式図録は、美術品販売サイト「日経アート」でも購入できるので「もう入場は諦めて、せめて図録だけでも...」と思っている人も手に入れることができる。