中国メディアや中国のネットユーザーが、日本の幼稚園や小学校について賞賛する記事や文章をしばしば見かける。その代表格は「冬でも裸で運動することで体力や精神力を養う」といった内容だ。それ以外にも賞賛の対象はあるのだが、中でも印象的なのは「日本の幼稚園は、子どもに笑うことを教える」という見方だ。

 中国メディア・捜狐は4月29日、「日本の幼稚園は一体何を教えているのか その答えはなんと、子どもを笑えるようにすることだ」とする文章を掲載した。文章は、日本の幼児教育における、中国では見られない大きな特徴について列挙し、それぞれ論じている。例えば、「大小さまざまな袋を持たせること」。これは、ゴミの分別に見られるような仕分けの細かさに通じるものがあるのだという。

 ほかにも、「大人が送り迎えする際、子どもの荷物を持たない」、「自分で服を着替える」、「運動会に優勝者はいない」、「食育を重視している」、そして「冬でも短パン」といった点について紹介している。「教育は最も廉価な国防であり、小さいころからしっかりとした教育を施すことが、強い国になるための資本を得ることになるのだ」という論点だ。

 そして「笑うことを教える」という点だ。日本の幼稚園は知識教育に偏重することなく、英語や数学はもちろん、図工、音楽といったものも教科として存在せず、あくまで総合教育の一部であることを説明。「では一体何を教えるのか」としたうえで「それは単に、子どもたちがニコニコすることなのだ」と伝えた。日本ではどこでも、誰と話していてもにこやかであることが一番重要であり、「ニコニコしている女の子は最も可愛いのである」と解説している。また、「ニコニコすること」とともに、幼稚園では「ありがとう」を言えるようにする教育も施されているとした。

 往々にして「愛想笑い」、「仕事上の笑み」などとの指摘を受けることもある日本人の「ニコニコ」。しかし、やっぱり顔に笑みを浮かべたり、「ははは」と笑うことは、人生にとって大切なことなのだ。先日、往年のホームドラマの名作がケーブルテレビで再放送されていたのをたまたま見た。主題歌には「いつも心に青空を いつも優しい微笑みを」という歌詞があった。そう、このドラマのタイトルは「ありがとう」なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)