中国高速鉄道は開業以来、中国国内の隅々にまで高速鉄道網を構築している。中国は国土が広大なだけあって気候もさまざまだ。中国東北部は非常に寒冷だが、中国南部は非常に温暖であり、沿海部は湿度も高めだが内陸部は乾燥している。(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)

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 中国高速鉄道は開業以来、中国国内の隅々にまで高速鉄道網を構築している。中国は国土が広大なだけあって気候もさまざまだ。中国東北部は非常に寒冷だが、中国南部は非常に温暖であり、沿海部は湿度も高めだが内陸部は乾燥している。

 こうしたさまざまな自然環境のなかで中国高速鉄道は運行されているわけだが、安全な運行は中国高速鉄道の実績として蓄積されていく。中国メディアの高鉄網はこのほど、中国海南島に建設された高速鉄道の経験がシンガポールとマレーシア間の高速鉄道計画の受注に有利に働くと期待を示す記事を掲載した。

 中国海南島は中国南部の島で、2015年12月30日から高速鉄道が正式に運行を開始している。記事は高温多湿の海南島での運行は、東南アジアでの高速鉄道受注に向けた信用実績になると主張した。

 シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道計画は全長が約330キロメートル、総額約1兆3300億円に達する大型事業で、日本や中国、ドイツ、フランスが受注を目指している。

 日本の新幹線は中国高速鉄道との受注競争で勝利を収めることはできるだろうか。日本が中国に勝っているのは安全性と運行実績だ。しかしこのまま中国が運行実績を積み上げ続ければ、中国に対して日本の有利な面はなくなってしまう。もちろん中国が過去に起こした死亡事故は安全性の面で中国に不利だが、近年は事故もなく運行を続けている。日本は中国のように低価格で高速鉄道建設を行うことはできないが、安全や安心、さらには現地経済への貢献など、日本ならでは優位をアピールすることで事業の受注を期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Guo Zhonghua/123RF.COM)