Google、スマホなど向け次期プラットフォーム「Android N」の開発者向けプレビュー版第3弾を公開!VRモードおよびマルチプロセスWebViewの導入や不具合修正など

Googleがスマホなど向け次期プラットフォーム「Android N」の開発者向けプレビュー3をリリース!

Googleは18日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニアにある「Shoreline Amphitheatre」にて2016年5月18日(水)から5月20日(金)までの3日間に渡って開催される開発者向けイベント「Google I/O 2016」( https://events.google.com/io2016/ )の基調講演を行い、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android N」にて開発者向けプレビュー版「Android N Developer Preview」( http://developer.android.com/preview/ )における増分更新β版の第3弾「Android N Developer Preview 3」(以下、DP3)を公開したとお知らせしています。

同社では今年3月にAndroid N Developer Previewの第1弾となるAndroid N Developer Preview 1(初リリースのα版)を公開し、その後も4月(Preview 2・増分更新β版)をリリースしていました。

予定では5月にPreview 3(増分更新β版)が予定されていたため、順調に配信開始されたことになります。今後も6月(Preview 4・最終APIとSDK)および7月(Preview 5・最終プレビュー版の最も正式版に近いシステムイメージ)と月1回のアップデートを行い、今年の晩夏(8〜9月)に正式版がリリースされる予定です。

DP3では新たに「VRモード」や持続的なパフォーマンスモード、マルチプロセス対応のWebView、キーボードショートカットヘルパーFrameMetrics APIなどの導入に加え、APIの変更や不具合修正などが行われています。

なお、Android Nの開発者向けプレビュー版は、Androidエミュレーターのほか、Nexus 6およびNexus 5X、Nexus 6P、Nexus 9、Nexus Player、Pixel C、Android One(General Mobile 4G)で利用でき、ビルド番号は「NPD35K」でx86とARM(32・64bit)がサポートされています。


VRモードは対応アプリをインストールしてあれば、「設定」→「アプリ」の設定(歯車)ボタンから「特別なアクセス」→「VRヘルパーサービス」でオン・オフ可能。初期設定ではGoogle Cardboardではオンに



対応サービスのYouTubeなどから「Google VRサービス」の設定可能

Android Nは現在の最新バージョン「Android 6.0.x(開発コード名:Marshmallow)」の次のOSバージョンで、Android 6.0.x Marshmallowのときの「Android M」と同様にまずはバージョン番号や開発コード名が明らかにされない状態でAndroid Nとして開発者向けに情報が公開されています。

Android Nの開発者プレビュー版は前述通りに月1回ペースでアップデートされていき、正式版が2016年第3四半期にリリースされる予定。恐らく8〜9月、例年通りであれば9月が濃厚だと思われます。

Android Nは新たにマルチウィンドウやデータ通信量低減、より多くの言語に対応したマルチロケール、Android TVにおける録画、通知での直接返信およびカスタム表示などに対応する強化された通知機能、そして、クイック設定タイルやOpenGL ES 3.2、ICU4JなどのAPIが導入予定です。

対応する機種を持っている場合にはGoogleアカウントにログインした状態でWebブラウザーで「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )に行き(対応機種からでなくてもOK)、利用できる機種が表示されるので登録すると、登録した機種にてネットワーク経由によるソフトウェアアップデート(OTA)で利用できるようになります。

また、ファクトリーイメージも公開( http://developer.android.com/preview/download.html )されているので、手動で導入することも可能です。ただし、データも初期化されませんし、OTAのほうがお手軽だと思います。また、すでにAndroid N Developer Preview 1を導入している場合でも通常のOTAでバージョンアップ可能。

なお、Android N Developer Previewから通常の正式版(現時点では「Android 6.0.1」)に戻すには同じく「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )に行き、「端末の登録を解除」を選び、対応機種で「端末情報」→「システムアップデート」からOTAで行えます。ただし、戻す場合には初期化されてしまうのでご注意ください。



VRモードはGoogle PlayムービーやGoogle フォト、YouTube、ストリートビューに対応


記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Google、スマホなど向け次期プラットフォーム「Android N」の開発者向けプレビュー版を公開!マルチウィンドウなどに対応予定――2016年7〜9月に正式版がリリースへ - S-MAX
Google、スマホなど向け次期プラットフォーム「Android N」の開発者向けプレビュー版第2弾を公開!Unicode 9.0対応絵文字やVulkan APIの導入や不具合修正など - S-MAX
What’s new in Android: the N-Release, Virtual Reality, Android Studio 2.2 and more | Android Developers Blog
Support and Release Notes | Android Developers
Android N Developer Preview | Android Developers