ダメな夫婦喧嘩とOKな夫婦喧嘩の境界線

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夫婦喧嘩が絶えない…。どんどん夫との関係が悪化していく…。私のせい? どうしたら仲のいい夫婦になれるだろう…と、悩む妻も多いのでは?

「“よく、喧嘩するほど仲がいい”と言いますが、実は仲がいい夫婦ほど、たくさんの喧嘩をしているのを御存じですか? でも、だからと言ってどんな喧嘩でもいいということではないんです。夫婦というのは、まったくの他人ではなく、喧嘩をしたあとも、ひとつ屋根の下で顔を合わせることになりますよね? だからこそ、他人以上に慎重になるべきなんです」

そう話すのは、HaRuカウンセリングオフィス代表の高草木陽光さん。

では、“夫との仲を深める夫婦喧嘩”と、“悪化させる夫婦喧嘩”の境界線とは?

「してはいけないダメな喧嘩は、相手の身体と心を傷つけたり、自分の感情を吐き出したりするだけの、誰のためにもならない喧嘩です。例えば、暴力をふるう、人格否定、両親の悪口、容姿の指摘などを口にするなどしてしまうと、夫婦関係に亀裂が入り、やがて二度と元に戻らないというケースも少なくありません」(高草木さん 以下同)

では、してもOKな仲を深める喧嘩とは?

「お互いの考え、思いが理解し合えて、改善、解決につながる“建設的”な喧嘩です。“どうすれば改善するのか?”という目的を見失うことなく、冷静に見極めながらする喧嘩は、その後の夫婦の成長につながるだけでなく、互いの信頼関係も深まります」

そうは言っても、喧嘩がはじまると、ついヒートアップしてしまい、うっかり取り返しのつかないひと言を口にしてしまったりするもの。

「喧嘩のときは、冷静になれないのもわかりますが、一度相手にふるってしまった暴力や、言い放ってしまった言葉は、なかったことにすることはできませんよね? それが後々の夫婦関係の命取りになる場合もあるので、互いの“地雷”をわかっておくことは、夫婦喧嘩の鉄則なのです」

●夫婦仲が深まる“喧嘩のルール”

つまり、喧嘩で仲が深まる夫婦と、関係が悪化する夫婦の違いは、“喧嘩のルール”を守っているか? が分かれ道になるという。ではそのルールとは?

1)暴力をふるわない

2)育った環境、家族のこと、容姿の指摘など、今から変えることができないことを悪く言わない

3)感情的になったり、話が平行線になったりした場合は一旦休戦する

4)一方的に責めない

5)イライラを翌日に持ち越さない

“喧嘩をしない夫婦がいい夫婦なのではなく、上手に喧嘩する夫婦が本当の意味でのいい夫婦”だと、高草木さんは話します。

「多くの夫婦喧嘩は、相手を尊重せず、自分を正当化し怒りの感情を相手にぶつけるだけ。つまり、解決につながらない嫌な気分だけが残る喧嘩です。せっかくパワーを消耗する喧嘩をするなら、夫婦がともに成長できるにはどうしたらいいか? という“議論型”の喧嘩にしてみましょう。そうすれば、結果的に、不満も解消され、夫との関係がどんどん悪化するどころか、逆に仲がどんどん深まっていきますよ!」

つい感情的になってしまう夫婦喧嘩だからこそ、ルールをしっかり心得てのぞむことが大事。そうすることで、相手を傷つけることなく、“なんのための喧嘩なのか?”という目的を見失うこともなく、建設的な仲が深まる夫婦喧嘩になるようです。

(構成・文/横田裕美子)