中国メディアの騰訊大家はこのほど、日本のテレビドラマやアニメ、映画に重要な舞台として用いられる「便利屋」を考察することから、日本人独特の「生き抜く知恵」を知ることができると説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの騰訊大家はこのほど、日本のテレビドラマやアニメ、映画に重要な舞台として用いられる「便利屋」を考察することから、日本人独特の「生き抜く知恵」を知ることができると説明している。

 便利屋は日本独特の文化であると記事は指摘、そして以前から最近に至るまで日本のテレビドラマやアニメや映画で重要な舞台として用いられてきたと説明する。さらにその中で描かれる便利屋は、当時も今も日本社会が必要としている「生き抜くための知恵」を反映していると指摘。

 例えば1975年から放送開始の「俺たちの旅」には「なんとかする会社」という名の便利屋が登場する。この便利屋を舞台にして繰り広げられるドラマは「人生において最も大切なのは友情」というメッセージを発信したと記事は説明、「家庭崩壊の問題に向き合う当時の日本人の奥深い心理を反映していた」と指摘した。

 さらに記事は人気アニメ「銀魂」に登場する便利屋は「俺たちの旅」のような友情ではなく、より直接的に家族の大切さを描いたものだと指摘。また人気ドラマ「まほろ駅前多田便利軒」に登場する便利屋は友情の中にBL(ボーイズラブ)の雰囲気が漂うと指摘。便利屋文化が反映するメッセージの変化に記事は注目する。

 また映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」に登場する便利屋には善悪が混在しており、これまでの便利屋とは異なると記事は指摘。この点について「人生にはグレーゾーンが存在するが、それでも人への温かな気持ちがなければ孤独な道のりを歩いていくことはできないというメッセージを発信している」と主張した。

 便利屋は組織にも属せず、あるいは何かを極めようとする道にも属していない職業ゆえに、この舞台で繰り広げられるドラマは便利屋の成員たちの価値感にのみ光をあて、それを実に鮮やかにクローズアップできるのだろう。そして前出の作品の人気は、確かにその価値観が日本社会に共鳴していることの表れだといえる。

 そしてこの共鳴点こそ「生き抜くための知恵」だと記事は指摘する。友情、家族間の愛、あるいはボーイズラブ、あるいはグレーゾーンを歩む時にも人への温かさを失ってはいけないことなど、日本社会が必要と感じる生き抜くための知恵を様々な便利屋が反映しているという記事の分析は実に興味深い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)