人生において良き友はかけがえのない財産だが、「良きライバル」も貴重な存在だと言える。良きライバルは学ぶ価値のある長所を有しているうえに、ライバルに対する質の良い競争心は自分を成長させる力になるからだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 人生において良き友はかけがえのない財産だが、「良きライバル」も貴重な存在だと言える。良きライバルは学ぶ価値のある長所を有しているうえに、ライバルに対する質の良い競争心は自分を成長させる力になるからだ。

 中国メディアの北京青年報はこのほど、中国の良きライバル日本から学べる長所の1つを紹介している。その長所とは哲学者の阿部次郎が日本に広めた「人格主義」だと記事は説明している。

 一部資料によれば、人格主義とは人格の成長と発展に至上の価値があり、この至上の価値との関係において他のあらゆる価値の意義と等級を決定するという考え方だ。例えば富の追求はその価値において人格向上が有する至上の価値を上回ることはないというものだ。

 人格主義が理想とする社会は、資本家も労働者も自分と他者の人格を重んじ、平等意識を確立し、互いに対して家族のように接するというものだったと記事は説明。記事はこの思想が「日本思想史において突出した貢献をした」と絶賛。その結果、日本の企業文化には資本家と労働者またすべての従業員の間に互いに対する誠意、友情、温かい愛情などが存在しており、それが「労働者を引き寄せ安定させる」大きな力になっていると論じた。

 中国ではすぐに仕事を変える人々が少なくないため人材を育てにくいという問題があるが、記事の称賛はこうした問題を解決するために日本の企業文化に存在する長所から学べるという意味を含んでいる。記事の結論とタイトルは注目に値する。「長期的に言えば、日本と中国とは友好的な関係を回復し、互いから学び切磋琢磨してゆくべきだ」と記事は結論しており、かつタイトル部分で「中国は何をもって日本と競争できるだろうか」と問いかけている。

 言うなれば記事は「日本には中国が学ぶに値する長所がある。では中国には日本が学ぶに値するどんな長所があるだろうか」と読者に問いかけていることになる。このメッセージには自国の長所をさらに成長させるよう奨励する意図があるが、日本も積極的に中国の長所を見つけ、そこから学んでいくことができるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)