ツボ押しで白髪防止!おうちでできる「足裏ツボ」マッサージ
足への刺激は全身の活性化につながると言われています。
ヨーロッパが発祥のリフレクソロジー(反射療法)では、体の各器官に対応する反射区がなんと60以上も存在するといわれています。少し考え方は違いますが、それが日本でいう“ツボ”なんですね。
足の筋肉を鍛えたり刺激することで、血流が良くなり心臓の働きを強める効果があるので、全身の健康維持や病気予防にも一役買ってくれます。
そこで今回は鍼灸師の筆者が、おうちでも簡単にマッサージしながらツボ押しできる、足の裏にあるツボの効果をご紹介します。
■低血圧には「足心(そくしん)」と「足三里(あしさんり)」
これらのツボを刺激すると、毛細血管の収縮力を高める効果を見込めます。
足三里は足の裏ではなくひざ下あたりにあり、立ったままでも刺激できるので、足裏を揉みほぐす時間がないときは活用してくださいね。
■高血圧には「湧泉(ゆうせん)」と「至陰(しいん)」
血行の促進を促す2つのツボ。
湧泉を刺激するには、マッサージとあわせて青竹踏みをするとなお効果的。
また、逆子の治療にも使われる至陰の刺激も高血圧に効きます。指でつまむように刺激してあげましょう。
■下痢には「裏内庭(うらないてい)」と大腸ゾーン
裏内庭にはマッサージよりもお灸をするのがおすすめ。できない場合はドライヤーで温風を当ててあげましょう。熱いと感じるまで温めるのがポイントです。
■便秘には「隠白(いんぱく)」と「窅兌(れいだ)」、大腸ゾーンと肛門ゾーン
隠白は足の親指、窅兌は足の人差し指にあり、先に指全体をよく揉みほぐしてからそれぞれのツボを刺激すると効果が高くなります。
また、大腸ゾーンと肛門ゾーンを青竹踏みで刺激したり、テニスボールでコロコロ転がして刺激するのも効果的。
それでも便秘が改善しない時は、かかと歩きで肛門ゾーンを刺激してあげると便意を促すことが可能です。
■白髪には「湧泉(ゆうせん)」
腎の気を高めるツボが湧泉。東洋医学的には、白髪は加齢による副腎の衰えが原因だと考えられています。
お風呂上がりの温かい状態のときにゆっくりもみほぐすようにマッサージしてあげると、白髪の増加を防げると言われています。
いかがでしたか? 気になる症状がある方は、これらの足の裏のツボを意識して足をマッサージしてみてください。しこりや痛い部分があったら無理をせず、心地よく感じる強さで徐々に力を加えていくようにしていきましょう。
【筆者略歴】
※ 小西みわ・・・ 鍼灸師、よもぎ蒸しダイエットアドバイザー。女性専門サロン『美和鍼灸治療院』代表。東洋医学と美容を融合させた全身美容鍼灸が得意で、オーダーメイド施術を行う。せんねん灸セルフケアサポーター。ブログも好評。
【画像】
※ Valua Vitaly / Shutterstock