横浜Fマリノスオフィシャルサイトより

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 日本サッカー協会は13日、リオオリンピックへの前哨戦となる大会、トゥーロン国際大会に挑むU-23日本代表メンバー20人を発表した。オリンピック本戦は登録可能メンバーが18人と少なく、さらにはオーバーエイジやケガで出場を辞退した選手もいるため、今回のトゥーロンは選手たちにとってアピールが必須な大会となる。

 その中でも、11日に行われた親善試合・ガーナ戦で見事なループシュートを決めた横浜Fマリノスの富樫敬真(トガシ・ケイマン)が注目を集めている。富樫はオリンピック予選には招集されなかったものの、ここ数カ月でメキメキと頭角を現し、一気にU-23代表のエース候補へとのし上がった。

 アメリカ人とのハーフ、イケメン、名門横浜Fマリノスと、エリート街道を走ってきたかのように見える富樫だが、現実はまるで逆だった。その富樫の現在に至るシンデレラストーリーが“まるで漫画みたい”だと話題になっている。

「昨年の夏、ケガ人が続出していたマリノスが、紅白戦を行う際に隣のピッチで練習していた関東学院大学の選手を数人借りて穴埋めをしました。そこに富樫はいたんですよ。富樫は、出場した紅白戦でゴールを決め、モンバエルツ監督の目に留まり、その後も練習に参加。すぐに特別指定選手としてマリノスと契約をしました。そして今シーズン1stステージ第3節のアルビレックス戦、ケガ人が続出したチーム事情もあって富樫は初スタメンを飾ると、見事に初ゴールを決め、マリノスの主力になりました。1年前は、ただの大学生だったんですよ。しかも、レギュラーでもなかったんですから、驚きですよね。『ほぼ漫画!』『漫画でもあり得なすぎて冷めるレベル』『顔と雑草具合のギャップがたまらん』と、ファンの間でも話題になっています」(スポーツライター)

 さらに驚くことに、富樫は中学生時代マリノスのジュニアユースに所属していたものの、ユースに昇格することができなかった選手。高校進学後も、ほぼ無名の存在で、大学でもそれは変わらなかった。それが今ではU-23代表のエース候補の一人だ。U-23手倉森誠監督が勝負強さと運を兼ね備えている富樫を本戦に連れて行く可能性はかなり高いといえるだろう。もしかしたら、今の立ち位置に一番驚いているのは富樫本人なのかもしれない。
(文=沢野奈津夫)