動物園内で“仕事中”の団団=台北市立動物園提供

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(台北 17日 中央社)中国共産党系のニュースサイト「環球網」は16日午後、台北市立動物園で飼育されているジャイアントパンダのオス「団団」が病死したとのニュースを報道。世間を驚かせた。だが、園側はすぐさま報道内容を否定。これを受け、環球網は訂正と謝罪のコメントを発表し、誤報を認めた。

同サイトが死亡報道を掲載したのは同日午後2時18分。本文の冒頭には「台湾メディアの16日の報道によると、台北市政府の広報チームは午前9時50分、台北市立動物園のジャイアントパンダ、団団が犬ジステンパーに感染し死亡したのが確認されたと正式に発表した」と記載された。

台湾メディアや在台の中国大陸メディアは報道を受け、事実関係の確認に追われた。一方、インターネット上では「5月20日(政権交代が行われる日)の両岸(中国大陸と台湾)関係変化を象徴しているのでは」「両岸関係が丸く収まることはもうない」など政治に関連付けた憶測の声も上がった。団団は2008年、メスの円円とともに中国大陸からやって来ていた。

報道が世間を騒がす中、動物園の金仕謙園長は死亡報道は「インターネット上のデマ」だと正式に発表。同園には団団のほか、円円、団団と円円の間に生まれた子供の円仔が暮らしている。金園長は「団団、円円、円仔は一家揃って元気。みなさん見物に来てください」と団団の無事を強調した。

環球網は同日午後4時7分、「裏取りの義務を怠っていた」として謝罪文を掲載。報道の経緯について、ニュースの情報源は「台湾論壇」だと説明し、その出処として台湾のテレビ局「中華テレビ」の名前が挙げられていたため「この情報が正しいと誤認してしまった」と釈明した。

同サイトは中国共産党の機関紙「人民日報」傘下のメディア。近日、台湾関連のニュースについて相次いで騒動を巻き起こしている。先日には85%の中国大陸の市民が武力での台湾統一を支持しているとした世論調査結果を掲載。所轄機関から業務改善命令を受けていた。

(編集:名切千絵)