日本人が真面目であることは世界的に見ても間違いない事実だろう。仕事に対する真面目さ、執着心は中国でも評価されており、各方面で活躍する日本の職人については中国でもよく話題になるが、中国メディアの捜狐はこのほど、日本をはじめとする外国の職人と中国の職人を比較する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人が真面目であることは世界的に見ても間違いない事実だろう。仕事に対する真面目さ、執着心は中国でも評価されており、各方面で活躍する日本の職人については中国でもよく話題になるが、中国メディアの捜狐はこのほど、日本をはじめとする外国の職人と中国の職人を比較する記事を掲載した。

 記事はまず、中国では匠の精神と言えば、「日本とドイツから学ぶ」という風潮があると指摘する一方、荘子の話に職人が登場することから、中国には2300年前にはすでに職人がいたと指摘。シルクや陶器、漆器といった美しく精緻な品が中国からシルクロードを通り、世界各国の王族や貴族、富裕層に輸出されていた輝かしい過去があったと説明した。

 現代の中国は、残念ながら低品質の製品や海賊品が横行し、中国人消費者は質の良い製品を日本などの外国製品に求めている。しかし、記事によれば中国の匠の精神は完全に廃れたわけではないという。中国が100年以上の「暗黒時代」を経験しながらも、中華人民共和国の建国から約60年で世界に追いつき、世界第2位の経済大国となり、月面探査機や高速鉄道といった先端技術で世界をリードするまでに成長したことは、現在の中国も「匠の精神」を追及していることの表れだと明るい面を強調した。

 では日本の職人についてはどうだろうか。記事は、「日本の匠の精神の由来は中国にある」と主張。唐の時代に日本は数多くの遣唐使を派遣して様々な知識と技術を中国から学んだのだと指摘した。後の工業製品の製造では欧米に学び、「模倣から始まった」ものの、匠の精神を大量生産にも適用することで、品質向上に成功したと主張。1955年から始まった「人間国宝」の認定も相まって国と社会双方からの支援を得ていることが、日本で多くの職人が活躍している理由だと主張した。

 数々の技術がかつて中国から日本にわたってきたことは事実であり、中国に多くの匠がいたことに間違いないだろう。その本領を発揮すれば、日本以上の「匠の精神」を見せる時がいつか来るのかもしれないが、現状ではその兆候は見えない。 (編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)